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どうしても撮れない時は、ある。
今回はここ数ヶ月、自身を襲った壮大なスランプについての備忘録となります。整理のために書き出す雑記が、同じ悩みを抱える誰かの参考になれば光栄至極です。
たまに訪れるスランプ期
写真を続けていると、どのタイミングかは分からないが「撮れない時期」というものが訪れる。僕の場合、今回は約2年ぶりくらいだった。
中には、毎日撮っていないとおかしくなる、という人もいるのだろう。
僕も基本的には毎日カメラを持ち、ここ2年ほどは1日も欠かさず撮影を行なっていた。
時たま訪れる、小さなスランプのようなものは何度もあったが、今回ほどカメラを手にすることが苦痛になったことはなかった。
もちろん、そんな中でも仕事としてシャッターを切らなければならない状況もあり、そういう時は割り切って撮影をする。一応プロと自称し、お金をいただいて撮影するので、そこは割り切る必要があるのだ。
しかし、現場に入るまでは本当に苦痛な日々がここ1ヶ月ほど続いていた。
よくないことは重なる期
そして、こういう状態の時はよくない事が重なるもので、2020年以降のパンデミックで世界的に拡まったウィルスに、今になって初めて感染してしまった。
39度を超える熱で夜も眠れず、味覚が無くなるという体験をし、家族全員が見事に罹患したことで、一時的に社会から隔絶されたような生活をすることになった。
5類になった今更だが。。
そんな事もあり、体調が完全に復活するのに10日ほどかかってしまい、その間の仕事は延期やキャンセル、代打を頼むなど、ここ数年で一番仕事をしない時期になってしまった。
もんもん悩む期
時間だけは沢山できた。
緊急事態宣言が発令された数年前、自宅待機を余儀なくされた状況ぶりか。
そして時間ができてしまったが故に、普段は考えがなかなか及ばない自身の作品撮りやテーマ、そもそも何故自分は写真を撮るのか?など、健康な時には気にせず突っ走ることができた様々な事象に、ことごとく躓く(厳密には布団の中で寝ていたので躓かない)こととなった。
以前から応募しようとしていた写真賞の〆切もこの時期に重なり、半分寝ているような頭でステートメントを仕上げ、プリントを仕上げ、送付することだけはできた。
後になって見返すと、しょうも無い内容で提出していた自分にガッカリした。コロナを言い訳にするわけでは無いが、これなら出さない方が良かった、とすら思えるレベルだったのだ。
解決できるか分からん期
そんな感じで、9月下旬から10月中旬に至るまでもんもんと悩み、考え、苦悩し続けた。この間に撮影した枚数は1,000枚もないだろう。
ようやく先週あたりからは以前のようなペースで仕事を行いつつ、自身の心の内と向かい合う事もでき始めた。
しかし、まだリハビリ中なのか上がってくる写真はどれもイマイチ。
この状況を解決したいと思い、ここ数日はいつも以上に写真をがむしゃらに撮っている。
撮るのを辞めてみる
正直、ここ3〜4日前までカメラを持つ事が苦痛だった。
そんな時は、素直に心のままにいるのが一番だと思い、本当に1枚も撮らない(撮れない)日が何日も続いた。
しかし、何がきっかけか分からないが、ふと「写真撮りに行きたい」と思う瞬間があるものである。
それまでは、カメラをあえて置く勇気というものも必要なのかもしれないと、改めて実感した。