19・『猫と不条理』
19・『猫と不条理』
㈠
猫が不条理な訳ではない。猫が不条理にあっているのだ。それはとても、不自然なことの様には思われない。寧ろ、猫と不条理であるから、寝言、でも言ってる猫だろう。
㈡
それはそれで、過去を思い出すこともなく、毎日は進む。いつからだろう、未来しか見なくなったのは。それは、極自然な流れだった様に思う。例えば、A=A、の図式の様に。
㈢
未来とは、猫のことであるが、そうだからと言って、猫が猫であることは、重々承知なのである。つまり、俺にとっても不条理は、猫と不条理、な訳なのであるから。
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