17・『猫と不条理』
17・『猫と不条理』
㈠
えんえんと続きそうな、本小説、猫と不条理ではあるが、そうさ、いつかは終わりがやって来る。死に向かうのと同じで、並行して猫も不条理も、死に至るんだ。
㈡
しかし、そんなことは、当たり前の事であって、こうやって書いて居れば、確かに猫も現出するし、猫は猫で、その具合と言うものが有って、小説化される訳であるから。
㈢
猫と不条理、考えても考え過ぎることはない。あらゆる手段を使ってでも、俺はこの小説を書くことにしたのであるから、であるからして、小説として成り立つ訳だ。