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二松学舎大江投手スカウト話

夏の東東京大会決勝10連敗という二松学舎野球部の悲しい歴史。これをこじ開けてくれた投手が当時1年生投手左腕大江投手であった。2014年に夏の東東京大会で決勝に勝ち、二松学舎を初の甲子園出場に導いてくれた。

中学時代の獲得秘話が市原監督の本に掲載されていた。大江君が二松学舎を希望して、立野部長が大江君と話をした。足は50m 7秒6と早くはない。話をしていてもボソボソ話して覇気は感じられない。レフトを守っていたが、ピッチャーも時々やるという話を聞き、左投げという事で獲得を検討したとの事。

ベイスターズカップで強豪横浜南ボーイズ相手に投手としていいピッチングをして獲得内定したそうだ。
20130302 横浜南ボーイズ 2-1 横浜ヤング侍(BaystarsCup)FULL @YouTubeより


大江君の横浜ヤング侍は、週5回練習をするチーム
(普通は週末の週2回の練習)。市原監督は練習がきついスパルタチームの選手獲得に気をつけている事がある。監督が選手を怒って選手の心を萎縮させるチームの所属選手は高校に入って指導しても、怒られたと捉えて心を開かない。結果、高校で伸びない選手になる。幸い、横浜ヤング侍はそのようなチームではなかったから安心して獲得したそうだ。

市原監督は入学前に、選手を見ないようだ。大江投手も期待されて入ってきたわけではない。ブルペンに練習に行くたびに涼しい顔をして投球練習していたそうだ。いつブルペンに行っても、そんな状態だったため、市原監督も気になり始め、試しに使ってみようかという感じになったようだ。

1年の夏の大会にベンチ入りして、決勝では宿敵帝京高校との一戦。試合途中からリリーフした大江投手は帝京清水投手(現ヤクルト投手)と投げ合いを制し、甲子園初出場になった!

清水昇(帝京3年→国学院大→ヤクルト)大江竜聖(二松学舎大付1年→巨人)が投げ合う死闘 2014年東東京大会決勝 決勝戦10戦全敗の二松学舎11... @YouTubeより


その2年後には大江投手は巨人ドラフト5位で入団。
帝京清水投手も國學院大学を経てヤクルトに1位入団。今も同じセリーグで切磋琢磨という関係だ。

巨人大江投手
ヤクルト清水投手


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