祖母が見たかもしれない長崎原爆のキノコ雲
小学生の頃、毎年夏になると熊本にいる祖父母に会いにいってました。
父方の祖母は、必ずたっぷりのきな粉をまぶした団子をたくさんつくって私を待ってくれていました。
ある年の夏、祖母の家で長崎平和式典の中継を見ていたとき祖母はひとりごとのようにテレビを見ながら
「畑仕事をしてたら、キノコ雲がみえた」
とぼそっとつぶやきました。
当時のわたしはどう思ったかわからないですが、たぶん「はだしのゲン」は読んでいたので原爆のことキノコ雲のことはしっていたし
その恐ろしさもしっていたので
信じる信じないより驚きの方が強かったかなぁと思います。
当時はいまより夏になれば民放でも戦争をテーマにしたドラマや映画が放送されていましたし、原爆のキノコ雲が空にのびていく映像をみる機会も多かったので
「あんなに高くのぼるなら、熊本からも見えたかもなぁ」
とすんなり受け入れたようにも思います。
そのことをSNSで呟いたら、同じく八代で祖父がみたと返信してくれた方がいて、
ああ祖母がいっていたことは本当かもしれない。
背中ごしの言葉だったけど、聞けてよかった。覚えていて良かったと思えた今年の夏でした。