「やりたいこと」を仕事にしなきゃいけませんか?
【はじめに】
今回初めてNoteを書きます。普段文章を書くタイプではないのですが、今回はちゃんと残したいなと思ったので頑張って書きました。拙い文章ですがどうぞお付き合いください。
「いい高校・大学を出て、いい会社に入って、海外に駐在」
側から見たら順風満帆に見えていたかもしれません。仕事はきっちりこなすので、やる気のある社員だと思われていたと思います。でも心の中では「これは本当にやりたかったことなのだろうか」とずっともやもやした思いを抱えて、どこか仕事に夢中になれない自分がいました。
これはわたしがPOSIWILL CAREERでやりたいこと探しの呪縛から解放されて、次の一歩を踏み出すまでの話です。
同じように「自分のやりたいことってなんだろう」と悩んでいる人、今の仕事に大きな不満はないけれどなぜかもやもやしている人に読んでいただけたら嬉しいです。
【わたしのこと】
小・中・高を振り返ると、俗に言う優等生タイプでした。先生の言うことは聞く、与えられた宿題や課題をきっちりこなす。それを疑問を持ったこともありませんでした。
そんなわたしにとって、地元の進学校を卒業後、国立大学の薬学部に進学し、いわゆる大企業と呼ばれる製薬会社に就職したことは、ある意味当たり前の選択でした。 どうせならレベルの高いところがいいだろう、入るのが難しいということは何か魅力やいいことがあるのだろう、と世間の期待に沿うように進路を選び、そこで何がしたいかはあまり考えてきませんでした。
実は就活の時に薬学と全く関係のないベンチャーに就職しようと思ったこともあったのですが、バックグラウンドや知識のない領域に飛び込んで失敗したくない、と尻込みして「とりあえず大学で学んだことが活かせるところにしよう、本当に別のことがやりたいと思ったら転職すればいいし」と自分を納得させて今の会社に入りました。
こんなモチベーションで入社したのですが、元来真面目で責任感の強い性格なので、与えられた仕事はきちんとこなしますし、会社ではそれなりに評価されていたと思います。続けていくうちになんとなくやりがいのようなものも感じられるようになってきていた気がしていました。
ですが、入社時から抱えていた「この仕事は自分に合っているのだろうか?」「このまま働き続けて大丈夫なんだろうか?」という思いが消えることはありませんでした。わたしの会社では年に1度キャリア面談があり、面談シートに「3、5、10年後のキャリア」を記載しなければならないのですが、これが3年後でさえ全く思い浮かばず、とりあえず「上司はこうなってほしいと思うかな」という将来像を記載していました。
その当時は自分が「世間の期待に沿うような選択をしている」と意識することはなかったのですが、今思うと型にハマった人生のルートから抜け出せなくなっていたと思います。
自分のやりたいことをまっすぐに追い求めている友人のSNSを見たり、仕事に心から情熱を捧げている同僚を見たりすると、やりたいことがあったのに一歩踏み出せなかった自分、そして今も何もできていない自分と比べては、いつもコンプレックスに思っていました。
そんな入社4年目、ラッキーなことに入社当時から希望していた海外駐在のチャンスを掴むことができたのです。ただ、海外駐在を希望していたのは「どうせならレベルの高いことがいいだろう」「みんなが羨むということはきっと価値のあることなのだろう」という漠然とした理由。
わたしが所属する部署は、明確な昇進基準や数字でわかるような達成目標はありません。海外駐在というある意味分かりやすい目標を達成した途端、次に何を目指せば良いかわからなくなりました。
大学受験も就活も、頭で考えてある意味打算的に進路を決めてきたので、改めて「わたしは何がしたいんだったっけ」と考えた時に、1ミリ先も見えなくなってしまいました。今の部署でやりたい仕事もないし、かといって他にやりたいことがあるわけでもないし…。もやもやとした思いは日に日に強くなり、仕事へのモチベーションも下がる一方でした。
【POSIWILL CAREERに申し込んでみた】
社会人になってからずっともやもやはしていたので、自己啓発関連の本を買って読んで自分で自己分析してみたこともあったのですが、「自分はこんな一面ががるな…でもこんな一面もあるよな」と断片的にアウトプットはできても、「自分はこういう人間です!」と自分が納得して言えるような軸が定まることはありませんでした。
「一人で考えてもだめってことは人の手を借りないと答えが出ないな」と思い、いろいろなサービスを比較した結果、今すぐ転職というよりは自己分析に注力するという自分の目的に合っていたことからPOSIWILL CAREERの利用を決めました。
他のnoteでもみなさんおっしゃっていますが価格は高額です。ただ、わたしの場合は中途半端にお金をかけて結局やりたいことが見つからないよりは、思い切って一番高いハイエンドモデルのサービスを利用した方が結果的にお金を無駄にせずに済む、思ったのも決め手となりました。つまり、値段が高かったこともある意味決め手となりました(笑)
アメリカ駐在中だったので時差があるけど大丈夫かな?と思っていたのですが、時差も考慮した上で無理なく実施することができそうだったのも理由のひとつです。
【1ヶ月のトレーニングを受けてみて】
担当トレーナーは永井さん。最初に「思ったことはすべてはっきり伝えてください」と伝えて、その希望通り、歯に衣着せぬ物言いで色々と明確にアドバイスを下さいました。
サービスの内容等は他のnoteでも触れられていますが、今までの人生での出来事について徹底的に考えさせられます。上述の通り、一通り自己分析はやってきたつもりでいたのですが、全くもって不十分でした。面談では永井さんの「なぜその時そう思ったんでしょうか?」の問いかけに考え込むことも多々…。
正直に言うと、今回の自己分析を通じて「全く新しい自分を発見できた!」ということはわたしはありませんでした。なんとなく自分でもそうかなと思う面もたくさんあったのですが、自分だけで自己分析していたときは「まあなんとなく、多分きっとこんな感じ」というぼんやりとした答えしか出せていませんでした。
今回トレーナーさんの手を借りて、過去の経験を振り返り、根拠をもってわたしはこういう人間です、という自分も納得できる答えを出し切れたのは本当によかったなと思います。
結果的に次の一歩にも繋がっているので、決して値段と釣り合わない、ということはなかったです。
【やりたいことは見つかったか?】
〜To doよりTo beが大事〜
結論から言うと、実は「やりたいこと」は見つかりませんでした。ただ、それでもいいんだ、と思えるようになったのです。
トレーニングの一環で仕事における理想の状態を考えてみたところ、具体的に「あれをやりたい、これをやりたい」はほとんどというか全く思いつかず、モチベーション高い状態でいられるか、どんな環境に身を置いているかに重点を置いていることが一目瞭然になりました。
今は「やりたいこと」は一旦置いておいて、「どんな状態になっていたいか」に主軸を置いて、それが達成できる仕事を探したほうが良いと言うことが明確になり、やりたいことがなくても、できていなくても、その「状態」が達成されていれば自分はすごく満足して幸せなんだなあと納得できました。
To beを主軸にして仕事を選ぶというのは当たり前といえば当たり前なのですが、自分には何か得意で夢中になれる「こと」があって、それを仕事にしなきゃ!とずっと思ってきたわたしにとっては大きな気づきでした。
【どうやって仕事を選ぶか】
ではどうやって仕事を選ぶかですが、トレーニングで明確にできた、わたしが仕事を選ぶ上で軸にすべき点は以下の3つ。
自分のやったことがきちんと目に見える形で返ってくること
自分で業務時間やペースをコントロールできること
人の役に立っている実感を日々得られること(自分のやりたいことの押し付けではない)
過去に頑張れたことや誇れるポジティブな経験を深掘りしていったところ、わたしが一番モチベーション高く取り組めたことはこの3つが満たされている時でした。
そしてこれらの言語化を通じてはっきりしたのは、私のモチベーションの源泉が今の仕事と合っていなかったということ(笑)
今の仕事にそんなに大きな不満は持っていないと思っていたのですが、情熱を注げなかったのは、その仕事がやりたいことではなかったからではなく、モチベーションと合致していなかったからだと思いました。
お給料も福利厚生も良くてみんなが羨むと思うということはきっといい仕事のはずだ、と思っていましたが、自分のモチベーションと合っていなければ、自分にとってやりがいのある仕事とは言えないなと改めて思いました(そりゃそう)。
【気持ちの変化】
1ヶ月のトレーニングの中で嬉しかったことをひとつ。ある日の面談で永井さんから「Manaさんはエモが強い人ですね。もっとエモの部分を大事にした方がいいですよ。」と言われたこと。
確かに、ポジティブな経験を振り返ると、きっかけはいつも直感的に「これ良さそう」と思って取り組んだことがほとんどでした。
今まで自分のことを頭でしか考えられない残念な人間と思い、やりたいようにやって生きている人を見てはいつも羨ましいな、自分もそうなりたいなと思っていました。自分にもそんな人たちになれるポテンシャルがあると言われてめちゃくちゃ嬉しかったですし、もっと自分の直感に従っていいんだ、と思うと楽になりました。
【さいごに】
昨今の風潮から「やりたいことを仕事にしなきゃ」と思っている人は多いと思います。わたしも少し前まではそうでしたし、それに囚われていました。
必ずしもそうじゃなくていい、それが1ヶ月のトレーニングを経て出したわたしの答えです。
今は次のステップに向けて動きつつ、現在の仕事にも今までとは違うすっきりした気持ちで取り組むことができています。先が見えなかったあの頃より、精神的にもとても楽になりました。
自分のキャリアの方向性にはっきり自信を持っている人の方が少ないと思います。もやもやするけどとりあえず今の仕事を頑張って、偶発的にキャリアを作っていく、それでも良いと思います。でも、進みたい方向をはっきりさせたなら、もっと早く自分のありたい姿にたどり着けるとわたしは思うんです。
少なくともわたしはお金をかけて自分の気持ちをはっきりさせて、言語化できてとてもよかったです。
迷っている人がいるなら、その背中を押したいです。1ヶ月で今よりきっと自分を好きになれます。
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