愛犬よ、幸せな日々をありがとう
別れは突然ですね。
体調も悪く、様子も普通ではなかったため、
なんとなくですがもう長くはないかもと
ある程度覚悟はしてました。
それでもかけがえのない
愛する家族の一員を亡くした
哀しみの深さは変わりません。
うちは多頭飼いでした。
同居犬が12歳で虹の橋に旅立ち
2日が経ちました。
つぶらな瞳はまさに天使のようで
誰からも愛される健気で可愛い子でした。
午前3時過ぎです。
バタンと倒れたような物音に目を覚ますと
寝室の入り口に前足をハの字に開き、
泡を吹いて倒れた愛犬の姿があり、
飛び起きて抱き抱えると
全身の筋肉は弛緩し、
口から出た長い舌はすでに血色はなくグレー、首はだらんとしてましたが、
食道にものが詰まっているかもしれないと
背中をトントンしましたが、
息を吹き返す事はなく、
ただ抱きしめて泣く事しかできませんでした。
元気で食欲旺盛でなんでも食べてくれました。活発でしたが、病気がちで
最後の1年は満身創痍でした。
ホントに頑張りました。
これでやっと楽になったね。
ありがとう、ありがとう、と伝えました。
そんな私の様子を見ながら、
残された後輩犬は何かを察知したのか、
これは只事ではないと
不安そうな目をしてました。
小さな棺に見立てた箱に亡骸をおさめて
大好きだった骨型ガムと
綺麗なお花をたくさん飾ってあげました。
体には白いレースの
ハンカチをかけて華やかに。
お空に行っちゃった。
悲しいけどお別れだね。
ちゃんとさよならしようね。
後輩犬は亡骸のそばから
離れようとしませんでした。
そんなに仲良しではなかったけれど、
最期にその寄り添う姿に
さらに涙が溢れました。
火葬のため、棺を自宅から運び出す瞬間、
後輩犬がこれまで聞いた事のない声で
鳴いたのが忘れられません。
自宅の鍵を閉めるその瞬間まで
その声は続きました。
哀しみと寂しさはしばらくは続きそうですが、後輩犬のケアをしっかりしなければと思っています。
12年間、いろんな事があったけれど
本当に幸せな日々で、
沢山の楽しい思い出と沢山の愛を与えてくれました。感謝しかないです。
もう虹の橋を渡っているかな。