性被害で口をつぐむ時代は終わった
性暴力に関しては、昔から誰もが口を噤んで何も言わない。訴えても損するだけ、失うもののほうが大きい。だから忘れるしかない、と。いわゆる泣き寝入りだ。
交通事故みたいなものだと思って・・
(交通事故は忘れませんけど)
美川憲一さんの言葉を借りれば、
「触れてはいけない空気があった」と。
田中裕子主演の「ザ・レイプ」を見ればわかる。落合恵子が1981年に『小説現代』で発表した小説を原作として1982年に公開された映画。主人公の女性は訴えたが裁判で辱めを受けるだけでなく、全てを失ってしまった。
令和のこの時代になり、性暴力に関する捉え方も変わり、機会があればこのDVDをご覧になってもらいたい。
皆さんはどう感じるだろうか。
ある意味、私はいい時代になったと思う。
どんなに過去の事でも大切な人生を台無しにした加害者には償いをしてほしいと思う。
逃げ得は許されない。
昨今、村西監督が撮った北公次氏の動画が初めて公開された。
被害を訴えたにも関わらず、公にされず北公次氏はさぞかし無念であっただろうと思う。
今、生きていたら彼はなんと言うだろうか。
有名人は訴えてマスコミが取り上げる時代になり、社会的制裁を受けるが一般人はそうもいかない。こういう問題はそもそも証拠がないという難しい側面がある。
顔見知りや家族間が多いのも表面化できない理由のひとつだろう。
父親や実の兄からとは、まさに鬼畜の所業だ。
それでも、一歩でもいい方向に世の中が進んでいると思う。
女性でも、男性でも、被害の深刻さは同じだ。
ジャニーズ事務所で被害を受けた彼らの勇気が無駄にならないように、最後に「訴えて良かった」と言える事を願います。
今後、こんな事で泣き寝入りしなくて済む世の中になることを期待します。