イギリスで22歳の誕生日を迎えた話。
こんにちは。本州から出たことない人です。
ずいぶんとご無沙汰になってしまいましたが、わたくしはすこぶる元気です。本日もイギリスよりお届けいたします。
本日は、わたくしの22歳のお誕生日についてのお話を。
もう1ヶ月以上前の話になるのですが、わたくしは22歳の誕生日を迎えました。いや~。みなさま盛大なお祝いをありがとうございます(ぺこぺこ)。
わたくしにとって「22歳の誕生日」というのはとっても特別なのです。
なぜか。
「何となく」です。
「何となくかよ!!」と思ったあなた。これがまた不思議なんですわ。まあまあ、紅茶でも飲みながらわたくしの話を聞いてください。
わたくしはずっとずっと、正確には高校2年生くらいのときからですね、「自分の人生のターニングポイントは22歳な気がする」と思っていたのです。周りの人にもぽつり、ぽつりとこぼしていた気がします。そして、本当にその通りになってしまいました。わたくしは異国の地で、イギリスで、親元を離れて22歳になったのですから。
まさに、誰も予想していなかった人生のシナリオであります。
年齢を重ねるにつれて、幼い頃のような誕生日の「ウキウキ感・ドキドキ感」は少しずつ薄れて、「誕生日=1年を振り返る、自分に感謝するタイミング」になりつつあります。さらに、今年はいつも祝ってくれる人がいません。わたくしはお友達が少ないほうですので、「今年は静かに日記でも書いて、誕生日を過ごすか―」なんて思っていました。
ところがどっこい。
まさかの20時から24時過ぎまで、フラットメイトとゲラゲラ笑っていたのです。
なんと、わたくしのお誕生日会を開いてくれたのです!!!!
共有キッチンに掲示されているカレンダーに、各々の誕生日をメモしていたので、誕生日は知ってくれていても、まさかまさか集まってくれるなんて思ってもいませんでした・・・。
わたくしの大好きなチョコレートケーキを用意してくれて、メッセージも書いてくれて、いろんな言語でハッピーバースデーソングを流してくれて・・・。
なにも特別なことをするわけではないのです。
ただ、みんなでキッチンに集まって、結婚について少々語り合ったり、犬派か猫派か多数決を取ったり、みんなで窓の外にいる人に手を振ったり、今更ながらコンロの使い方を確認したり・・・。
正直・・・英語が聞き取れなくてみんなが何のことを話しているか分からないタイミングもあったんですが、とっても楽しくて、途中「何が面白くて笑ってるのか誰も分かってないけど、大爆笑している」、なんてことも。とにかく、あっという間に時間が過ぎていったのです。
少し前のわたくしは「友達がいない」と嘆いていたのですが、ここで撤回させてください。
友達、いる!!!!
彼らはとっても大切な友人です。
2か月前まではお互い他人で、バラバラな場所で生活をしていたのに。
世界に何十億人と人がいる中で、このイギリスの地で出会い、数ある寮の中でフラットメイトとして出会えたことは奇跡なのだなと。
この上ない幸せと、運命と、奇跡を、わたくしは体験していたのです。
そしてこれは、わたくしの人生における「決断の積み重ねが引き寄せた運命」であると、思っています。
わたくしは22年の人生ではじめて、
「誕生日が終わってしまうのが寂しい」
と思ったのです。
だって、来年の誕生日にはみんなそれぞれ違う場所で頑張っているだろうから。
正真正銘、あれがフラットメイトと迎える最初で最後のお誕生日会だったのです。
わたくしはですね、インドア派ですので、まだこちらに来てからあまりイギリス国内やヨーロッパを旅行していません。もちろん、留学中にいろーんなところに行くのも大切な思い出だと思います。
でも、「キッチンに集まってゲラゲラくだらないことで笑っているこの何気ない日常の一風景」が、結局は1番の宝物になるのではないかな、と思います。
何気ない瞬間が1番愛おしくて、memorableなのです。
今この時点で宝物なのだから、日本に帰ったあとは、たぶんもっともっと大切な宝物になると思います。いやたぶんじゃなくて、絶対です。
それでは本日のまとめです。
なぜ、22歳の誕生日がわたくしにとって大切なターニングポイントになったのか。テストに出ます。
誕生日を祝う際によく使われるフレーズで「素敵な1年になりますように」ってありますよね。
でも、わたくしの仲の良いお友達はこんなメッセージを送ってくれたんです。
わたくしの22歳の1年は、間違いなく笑顔いっぱいの年になります。
では、またお会いしましょう!
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