私が留学先(イギリス)でイギリス手話を勉強している理由。
こんにちは。本州から出たことない人です。
わたくしはすこぶる元気です。
本日もイギリスよりお届けいたします。
今日はわたくしの留学先での勉強についてお話します。わたくしは「交換留学生」。本業はお勉強です。
私が秋学期に履修していた授業は3つ。(ちなみに今は冬休み中です⛄)
・翻訳入門(Introduction to Translation Studies)
・談話と権力(Discourse and Power)
・イギリス手話入門(Introduction to British Sign Language)
です。
わたくしの専攻は「メディア・コミュニケーション・カルチャー」。中でも「社会言語学」という学問に魅力を感じていて、「我々は社会の中でどのように言語を使用し、そのなかで何が起きていて、どんな影響を与えあっているのか」ということに興味があります。
そのため、履修する授業はほとんど「言語」に関わるものです。そして中でも興味深いのは「イギリス手話入門(British Sign Language)」の授業です。
なぜ、わたくしがイギリス手話をここで勉強しているのか。それは、「言語の概念を、理解を、もっと深めたいから」です。
社会言語学という学問に魅了され、授業を履修してきましたが、振り返ってみるといつも「音声言語」しか考えてこなかったな、と。
「我々が社会の中でどのように言語を使っているのか勉強しています。」と言っている割には、ろう者の使用する言語=手話を、考慮していなかったのです。自分の中での「言語」の概念と理解がまだまだ浅はかで未熟であることを痛感しました。
手話はジェスチャーではありません。
言語です。
英語で手話は"Sign Language"。"Language=言語"という概念が入っています。しかし、手話をジェスチャーと捉えている人も多く、「手話=ジェスチャーだから、全世界共通である」と思っている人も多いと思います。
ですが、手話は国や地域によって違います。
言語ですから、国や地域が変われば使用する手話も変わります。(手話にも方言があります)同じ英語圏であっても、「イギリス手話」、「アメリカ手話」、「オーストラリア手話」と違っています。
そして、言語が変われば「会話をするときの文化やエチケット」も変わってきます。ただ単語と文法を学ぶだけが言語習得ではないのですね。
授業中の先生の発言で特に印象に残っているものが2つあります。
わたくしの出身大学にも1つだけ「手話の世界」という授業があったのですが、今まで履修したことがありませんでした。(日本手話も日本語対応手話も学んだことがなかったので、手話を勉強するのはこれが初めてでした。)
留学先で手話を学べるなら、この際に勉強してみよう!と。新しい言語の世界に飛び込みたい!と思ったのです。
あとは単純に、「イギリスに1年間滞在するなら、イギリスにいるいろんな人と会話を楽しみたいから、英語だけじゃなくてイギリス手話も勉強しよう!」と思いました。イギリスが、この街が、ここで生活する人が、大好きだから。
英語で、イギリス手話を学ぶというのはそうそう簡単ではありません。文法の説明ももちろん英語ですし、音声言語とは違った決まりなどもあるので、授業中にフリーズしてしまうこともしばしば。
でも、とても楽しいです。言語を学ぶって楽しい。
異国の地で、新しい言語を学ぶ。
こんな幸せなことないですし、
「人生って本当に新しい発見で満ち溢れているな」とつくづく実感します。
まだまだイギリス手話初心者ですが・・・少しずつ少しずつ上達していけたらいいな。そして、日本手話も勉強したいです。
このnoteを読んでいるあなたも、たくさんの新しい発見と喜びで満ち溢れますように。
Stay creative.
人生Creativeにいきましょう。
※ちなみに、画像のイラストはおそらく「Thank you」の手話をしているものと思われます!
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