あの頃、ぼくは昭和のマンガ家でした。
私は現在出版プロデューサーが主な仕事です。
ですが、それ以前の仕事は漫画家でした。
週刊 少女フレンド
月刊 なかよし
などで連載をしていました。
それでも、地味な存在だったので、
人気とは無縁でした。
それでもなぜか、
このようなムックで、
記録されることになりました。
ぼくがかつて、マンガ家が専業だったころ、
ちょうど、そのころ読者だった世代の方たちが、
Noteの世界にいらっしゃいました。
その中のお一人が、
きのう、こちらの記事をご紹介させていただいた、
カピ子さんです。
こちらの記事を、ご紹介させていただいたあと、
カピ子さんから、
次のようなコメントをいただきました。
💜💙💚💛🧡❤️💜
おかのきんや様
ふみおくんから
お知らせのかわいいお手紙をいただきました。
とても嬉しくて嬉しくて、もう舞い上がっています😊🩷🌟
星の王子さまの弟のふみおくんの世界を大切にしたくて
こちらのコメント欄には今まで、書けなかったことがあるのです。
私も記事、というかお手紙を書いてお届けします。
しばしお待ちくださいまし。
💜💙💚💛🧡❤️💜
そしてけさ、
お返事にあたる、
こちらの記事が、
掲載されていました。
この記事を読ませていただき、
はるか昔の、
昭和のマンガ家時代のことを
久しぶりに思い出しました。
じつは、いま、ビジネスとは無縁で描いている、
星の王子さまと★けいこさんの
ふみおくんは、
少女フレンドでのデビュー作の、
キャラクターだったのです。
ファンタジー系のマンガでした。
ところが、
編集部からこのような要請がありました。
ライバル誌
週刊マーガレットの
つる姫じゃ〜が大人気だったので、
それに対抗して、
派手なギャグ漫画を描いて欲しいとのこと。
新人なので、
右も左もわからずその方針に従いました。
でも、本来の私の持ち味とはちがうので、
常に違和感がありました。
いくら頑張って描いても、
人気は出ません。
今なら、わかるのですが、
それは、黒い努力だったのです。
黒い努力については、
こちらをご覧いただければさいわいです。
泥沼で、もがくような、
マンガ家時代が延々と続きました。
そして50代の頃、漫画家をやめました。
というか、仕事が一切こなくなりました。
💚💛🧡❤️💜💙💚
仕事がなく
どうにもならなくなった時、
不思議な縁で、人に勧められ、
まったくやったこともない、
出版プロデューサーの仕事をすることになりました。
思いもしなかった、
職業ですが、
なぜか、とてもいい結果が出続けました。
このころ、
白い努力というものに、
初めて気がつきました。
そして、
去年
私の、最後の作品として、
少女フレンドのデビュー作で描いた、
ふみおくんのマンガを、
悔いのないように描きたいと思いました。
それが
星の王子さまと★けいこさん
なのです。
マンガとのかかわり、
ふみおくんで始まり、
ふみおくんで終わる、
それもいいかなと思っています。
ふみおくん、
長い間、またせてしまって、ごめんね。