星の王子さまと★けいこさんの 徒然日記04
神様の目から人々を見つめることができる映画
もし、
6時間後にこの世から去ることがわかっていたら、
あなたは、それまでの時間を、
どう過ごしますか?
そして、ぼくはどう過ごすだろう。
そんなことを考えさせる映画を見ました。
あと、6時間の命なのに、
ある人は、株で一山当てようと、電話をしまくります。
ある人は、嫉妬に狂いまくります。
ある人は、娘がおもいどおりにならないので、腹を立てます。
ある人は、今抱えている仕事をなんとか成功させようとします。
神さまの視点から、
この人たちを見ていると、
なんてもったいない、生き方をしているのかとあきれます。
もうすぐこの世から去るんだから、
今の一瞬を、
もっと楽しいことに使った方がいいのにね。
もっと幸せを味わった方がいいのにね。
もっと感動した方がいいのにね。
そんな思いがわいてきました。
あ!
なに、ひとごとみたいなことを言ってんだろ。
ぼく自身も、まったくおなじじゃないか。
神さまは、
ぼくが6時間後に、
この世から去ることが見えている……かもしれない。
だとしたら、
おろかな生き方はできないじゃないか。
満足しながら、6時間後にこの世から去る生き方をしたい。
一瞬、一瞬を、健全に味わいたい。
そう、実感させられた映画でした。
映画のタイトルは、
『タイタニック』
乗組員が、双眼鏡で、遠くの 氷山を発見した瞬間。
こう、つぶやいたのです。
「まちがいなく、あと 6時間でこの船が沈む。
救命ボートは、半分の人しか乗れない。
間違いなく残りの半分は命を落とす」
愕然として、甲板を見下ろします。
このとき、乗組員は、
神の目を通して乗客たちをみつめています。
商談で激論している紳士たちがいる。
家を守るために、
娘の縁談に奔走している貴婦人がいる。
底辺から、成り上がろうと野望を燃やしている貧民がいる。
ふと、
タイタニック号のきっさきにいる、恋人同士に目が止まります。
ふたりは、恋愛で燃え上がっています。
ぼくは、それを見て、
まさに、こう言う生き方をしたいと思いました。
恋愛は、一つの象徴です。
それは、自分が幸せになれることと、置き換えられます。
相手を、幸せにすることと、置き換えられます。
そんなことを、感じた映画でした。
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