阿部亮平さんを考える秋のはじまり
天気予報士、俳優業、クイズ番組のレギュラー、
そして、SnowMan。
群雄割拠、勢いは留まることを知らない彼らの
ブレイン担当。阿部亮平。
阿部亮平を考える 秋のはじまり
中性的で濃密。柳の如くフェミニンな美貌は、それだけで彼のリアルな存在感を示す。品位のあるオーラは見る人の心を洗い、自らを省みる機会さえも与えてしまう程だ。
シャープなシルエットと、知性が滲み出る甘いマスクに、統率の取れた丁寧さと謙虚さ。
自身のポテンシャルと努力に胡座をかくこと無く、ひたすらに今日もきっと何処かで、彼は何かを重ねている。人間性までもがカンストしてしまった彼は、どこまで行ってしまうんだろうか。
阿部亮平というアイドルの辿り着く世界に、
私たちの視線は追いつくのだろうか。
ここからは、もっぱら配慮をせず
長年の担当ヲタクとして、彼を語らせてもらいたい。
少々荒っぽくなってしまう事を許して欲しい。
阿部亮平のメンカラが緑なのが、最高だと思うんです。
だって、大麻の色だから。鮮やかな緑はビビッドで、鼻の奥を容赦なく貫通する。神経に直接触れる恋のショックはいつだって鮮烈で、跡を引く。
その通りだ。阿部亮平は紛れもない、グリーンだ。
みどりは隠語として、薬物を指す為に使われるチープな文化が末端にある。
彼に侵略され、植民地と化した私達は奴隷だと思う。助かる術はハナから無い。
爽やかでメローな劇薬だ。
あの男は、清楚な悪魔だ。易しくて容赦がない。
躊躇わず救いを与えるアイドルの強さと信仰を恐れない横並びの独り歩き。
柔らかい顔で人のいちばんダメなとこを擽って、平気な顔をして縛り付けるんだ。たまったもんじゃないが、たまんない。
アベラルとエロイーズの物語のように、欲望を隠そうとする理性がお互いを逆に駆り立てるという事実を、本能的にか、知識的にか、まぁとにかく、無意識下で知ってるんだろう。
彼は今日もキレイに微笑んで、その鋭利な三白眼をマルドに細め、誰かを狂わしてる。
笑って、諦めるしかない。
出逢っちまったもんは、仕方がないんだから。最初っからこっちの大負けだと思うんです。そう思うしか、彼に惚れてしまったという事実を受け入れるやり方が、ないと思うんです。
阿部亮平という男に降参する人生は、もうほんっとに楽しい。同担よ。明日も肩組んで静かに叫ぼう。
彼のある種のプリミティブは余計に引き立てる地獄で踊ろう。
もはや一周まわって無垢にも思える危険地帯で、彼というガーデンに裸体で足を踏み入れるのだ。
甘い遅効性の毒針に刺され、痛みのない傷が増えてくことを、有難く享受する。享受することで、彼への人生の返礼品を積み上げていく。
好きなんだよなぁ、阿部亮平。
クリーンで、柔らかいツタのように這い上がって伸びていく。光の元へ行くことを決して諦めない。常に弱さを自覚して、己へ挑んでいる。彼の内側で秘色に沸騰する真っ赤な誓いは長い時間をかけてじっくりと周囲に伝染していく。
春になれば雪は溶ける。そんな檻の中で照らされる彼は、今日も彼らのブレーン担当。
花萌葱のダイナミズムは堅く、彼の、彼らの鎧になるのであろう。
秋のはじまり、 阿部亮平という男を考える。
分かったことは、何もかも遅かったという事実だけでした。
彼に出会う人生は、やるせなくて、色っぽいですね。