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内田洋子の腕前

どれも長いイタリア滞在の中で書かれた、短いエッセイ集です。

それぞれの味わいを思い返したくなるコース料理のようであり、その一つひとつがしっかりと滋味の残るメイン料理のよう。

人の数だけ物語があることは重々承知しているつもりです。が、それでも毎回想像を超える人々の営みに絶句し、憧れ、嘆息する。

「瓶ごとに花が異なります。私達は代々、蜂を連れ島に咲く花を追いかけて暮らしてきたのです」(サルディーニャの蜜蜂より)


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