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本城山城と、両面宿儺が開創の日龍峯寺へ行った話

本屋さんのレジ近くに、
(地球の歩き方 ムーJAPAN神秘の国の歩き方)

が積んであり、
(わぁ、面白そう!)と手に取って、在住の東海地方のページを見てみました。
(えぇ?そうやったん??行ったことあるやん。)そこには、以前山城とセットで訪れたことのある岐阜県の日龍峯寺が(両面宿儺が開創の日龍峯寺)と載っていました。

美濃の清水と例えられる本堂。落葉も美しすぎます。

尾根繋がりの本城山城へ行く前に、このお寺に訪れて、美しい紅葉とお寺全体から感じる重厚感を味わいました。岐阜県の最古刹で北条政子によって建立された多宝塔があり、美濃の清水寺とも例えられる本堂がステキでした。

北条政子が建立した多宝塔
鎌倉時代屈指の建造物で重文です。


お城についてはいろいろ下調べしていたけど、お寺については下調べもさることながら、雰囲気しか見てなかった‥(分を弁えない痴れ者)ですね💦

江戸時代再建の本堂。ギシギシ感がステキです。

日本書紀での両面宿儺は皇命に逆らう凶賊のように書かれているそうですが、美濃や飛騨では(飛騨国出身の豪族で二人分の智勇を兼ね備えていた)とされ、仁徳天皇が奈良に招待して配下にしたがったけれど、断ったとされます。地元の英雄らしく龍や悪鬼を退治した伝説が残るそうです。
日龍峯寺もその一つで、この地で村人に頼まれ龍退治をし、祠を建てたのがこのお寺の始まりだそう。その後彼自身が祀られていて、年に一度、両面宿儺像のご開帳もあるんだそうです。

呪術廻戦は時々行くスーパー銭湯で湯上がりに読んで追いついているくらい♨️全く詳しくなく、間違ってるかもしれないですが、平安時代に猛威を振るった呪いの王って感じでしょうか。日本書紀に描かれている方に近いのかな。
歴史は勝者が作るものだから、中央政権に靡かなかった地方の豪族だった為、異形のように描かれたのかもしれないし、このお寺の両面宿儺像も顔が二つあったり、腕も多いそうなので、本当は無双な双子だったりして‥なんて思いました。同じく龍とか悪鬼とかに例えられている退治された存在も、山賊とかの勢力なのかな?と思ったり。
それにしても、これからは痴れ者なりに訪れた寺社もしっかり由緒書等を読もうと思いました🙇

さてさて‥
日龍峯寺から尾根繋がりの本城山城は、尾根道が通行止めだった為ぐるっと回って麓の集落から城攻めすることに。マップや城の縄張り図まで置いてある登山口があります。

登城口。トイレ、駐車場、パンフレットがあります。
奥に見えるのが城山。


城域の尾根までは急な道や細々トラバースがあります。でも奇岩、滝があったりで面白いです。

中間地点のカエル岩。カワイイ。


本城山城(小野城)は詳細ははっきりしないそうですが、斉藤道三が関で合戦をしていた頃に作られた、道三の一族・斉藤宗雄のお城とされます。
回ってみると、どの尾根にも曲輪が配置されていて、その数60以上もあるという巨大山城です。石積みがある箇所もあって、立派すぎるお城、という感じもしました。信仰の山という事で元々は僧房でもあったのでは?と思える程の曲輪数です。

主郭。幟がはためいています。


いい感じの竪堀が尾根から南に落ちています。案内板も充実。


主要部南東の石垣。
カッコいい。


主郭北下の石垣。


主郭北東下の井戸跡。


私はこういう曲輪数の多い迷いそうな広い山城にどっぷり浸かってウロウロしたい所がある変態なので、理想的なお城かもしれませんが💦

各尾根が放射状に段郭になっていてすごい郭の数。


城域半ばの堀切兼切り通し。

そんな感じで、本屋さんでのチラっと立ち読みから、前の訪問を振り返ってみました。
(面白そう、買おうかなーっ)と思って裏をみると3000円近く、見なかった事にしたけれど、カラーで内容も充実している本でした。誰かにプレゼントして、見せてもらおうかなぁーと思ってしまいます。

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