日本人はベトナムで稼げるか?ベトナムに住んで10年での答え合わせをしてみた。
こんにちは!ベトナム在住10年以上のGONです。
今日は日本人はベトナムで稼げるのか?という話をしたいと思います。まずは軽く自己紹介させてください。僕は10年以上前からベトナムで働いています。ベトナムで働き始めた理由はズバリ「これから伸びそうな国」だったからです。
今も「ASEANが伸びる!」と言われており、毎年日系企業が進出して来たり、欧米ではなく、ベトナムに日本人が留学に来たり、インターンしに来たりします。出会う日本人に何でベトナム来たんですか?って聞くと、「何か、ベトナムってこれから伸びそうじゃないですか」と7割くらいの人が言います。
これから「ベトナムは伸びそう」は本当か?
嘘ではないでしょう。ベトナムのGDPは曲りなりにもコロナ禍を除いては5%~6%ほど毎年成長しています。国内の経済が伸びているのはマジです。
そして、ベトナム人の収入も同様に伸びており、1995年に年収250ドル(約37,500円)だったのが、2021年の統計データでは3560ドル(約53万4000円)まで伸びています。日本人は給料が30年で変わってないといいますが、30年で14.2倍も年収が増えるってヤバいですね。
つまり、この10年は凄まじくベトナムは伸びたわけです。「じゃあ、GONさんもその間ベトナムでビジネスしてたんだったら、めっちゃ旨味があったのでは?」答えはNOです。
僕が10年間ベトナムで勝負してきたが…
この国の成長がイコール個人の収入の増加に必ずつながるかというとそうではありません。僕はベトナムで10年間勝負してきましたが、年収という観点で見れば「ぶっちゃけ、日本でそこそこキャリアを積み上げてたとしてもこれくらいの年収は行ってる」という年収です。ざっくり日本いるとき年収400万円で、10年で年収600万円くらいです。なんか、リアルでしょ?笑 これがリアルです。
ビズリーチとか登録したり、同年代の友達とかと話していると、全然同じくらいの年齢、スキル、経験の人で700万円くらい、会社が良いと1000万円貰っている人も全然居ます。むしろベトナムで英語でビジネスをする為に英会話を習得して基本的にミーティングや商談を英語でやっているという点を考慮するともうちょいプラスオンできても良さそうな気さえします。
ベトナムと日本で物価が違ったりするので、可処分所得とか細かい話をすると同じ金額でも意味合いは変わってくるのですが日本円という基準でみるとこれが事実。
なぜ、成長市場なのに収入がそこまで伸びなかったのか?
結論、どんな経済環境でビジネスをやるか?というマクロな話は一見、個人のキャリア戦略として重要そうに思えますが、実はもう少しミクロな部分でどんな分野でどんな立場で何をするか?という話の方が収入という意味では重要だと思います。
日本は経済が伸びてない、伸びてない、これから先はない、とは言われますが言っても600兆円の市場規模があります。ベトナムはガッツリ伸びたと言って伸び率に注目すれば凄まじいですが、日本の10分の1の60兆円のGDPしかありません。
一方で、日本の人口とベトナムの人口はさほど差がありません。日本は1.2億人でベトナムは先日1億人を突破しました。つまり流通している市場に流れるお金の量が10分の1なのに人の数が変わらなければ一人の人にいきわたるお金の量は少ないわけです。
先に出した一人あたりの収入53万円というのは、この市場規模と人口の関係性と非常にリンクします。日本は10倍で平均年収400万円ですから。
つまりベトナムで働くという事は、ドラゴンボールの界王さまの星で重力10倍で動くのと一緒という事です。同じ効率でやるには10倍パワーが必要です。
最終、収入を上げたいなら稼げる分野の仕事で稼げる役職にならないといけない
10倍のエネルギーが必要なわけですから、普通にサラリーマンを日本と同じようにやってるなら、中々年収が上がらないのは当然です。
日本人という事で若干下駄は履かせてもらえますが、現地で働いていると普通にベトナム人の都心でバリバリやっている若者はその辺の日本人より優秀だと思います。
日本に来て問題を起こしているようなベトナム人は、言い方悪くて申し訳ないですが、田舎のヤンキーが「稼げる!」と言われてホイホイ学も無いのに話に乗って日本に行って働いてるのが99%なので、犯罪や問題が起きるのはあたりまえです。首都ハノイや商都ホーチミンで働いていて会うベトナム人とはまったく違います。逆に彼らは優秀なのでベトナムから出なくても高待遇の仕事にありつけるので日本では見ることは極稀です。
つまり、そういう優秀な層と戦って勝たないと高給は取れないので中々簡単なゲームではないわけです。
つまり、ベトナムで日本にいる同級生より稼ぎたいなら金融、IT、製造などのお金が入ってきやすい業界で部長以上の役職についていないと厳しいと思います。または起業してベトナムにはまだ無い事業で莫大な売上を立てる事です。僕はそれに5年くらい前に気がついて脱サラリーマン戦略を取り始めましたが、詳しく書くと書ききれないのでこの記事では割愛します。興味があったら、記事へのいいねとフォローをお願いします。
ベトナムで稼ぐなら
まとめるとベトナムで稼ぐなら、
・起業して稼ぐ
・企業で務めるなら部長以上の役職で働く
・市場規模が大きい業界/業種で働く
こんな感じでこれは難易度低い事じゃないので、ベトナムまで来てやる覚悟ありますか?っていう話になります。でも、ここで修行を詰んだら界王星の重力10倍で事業を展開して成功させるとかマネージメントを成功させて経営上重要になる結果を出すという事になりますから、実力は着くでしょう。
僕はビズリーチでスカウトの人と定期的に面談をするのですが、今のスキルと職務経歴を話すと日本では年収800万円以上の案件ゴロゴロ。シンガポールで1200万円超えの案件ゴロゴロ。という感じです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。それではまた次回!