中鉢美術館に行った話 その2
刀剣乱舞にハマっているわたくし…
仙台に刀がたくさん展示されている美術館があると知り
軽い気持ちで出掛けたところ、Suicaも使えない無人駅に降り立った。
「中鉢美術館に行った話 その1」
さて、無事目的地の中鉢美術館に到着したわけだが、
今回も美術館の話はしない。
ここからは見学を終えた後、仙台へ戻るまでの記録である。
中鉢美術館の見学を終え、この土地での目的は果たしてしまった。
仙台に戻れなくなることが一番怖いので帰りの電車を検索すると、
14:41の電車に乗るよう指示される。
現在の時刻は13時を少しだけ過ぎたところである。
…1時間半も待つのか??
何度検索してもこの案しか提案されない。
しかもこの乗換案内、途中の乗り換え駅で更に1時間待たされるプランである。
その1でも話題にしたとおり、美術館からすぐのところに旧有備館とその庭、という観光名所があり
他にもいくつか楽しめる場所はありそうだ。
しかし困ったことに、この日は今年最初の真夏日であった。
半袖に日傘という格好でもかなり暑い…昼を回ったばかりで日差しも相当に強い。
これは長時間外にいるのは危険である…
まず、庭で過ごすのは諦めた。
何もせずのんびり本でも読みながら電車を待つのも一つの案だが
(風があり日陰は涼しくて割と過ごしやすい)
折角来たんだから、という貧乏性な思いもあったので、
とりあえず隣駅の「岩出山」まで歩いてみることにした。
酒蔵を見たり、川沿いを歩いたりしながら、それなりに散歩を楽しみたいところだが
まぁ暑い…、本当に暑い…。
途中B級な雰囲気を醸し出す地場の建設会社の社屋
人様の庭にある古びた井戸、
一斗缶で販売しているかりんとう、
面白い名前の総菜屋等を見かけたが
写真を撮るのも億劫なほど暑く、本当に写真が1枚もない。
熱中症になるんじゃないか、と不安になりながらよろよろと歩き、
なんとか岩出山駅にたどり着く。
駅前には小さな道の駅があり、入口を覗くとおばさんが3人ほどで店番をしていた。
「暑いんだから涼みにどうぞ入ってください~」と声を掛けられたのでお邪魔する。
こういう時、声を掛けられた流れで気さくにお喋りができたらよいのだが、
残念ながらそれがなかなかできない人間である。
お店の中を1周して、すぐに店をでた。
駅舎は日陰で風も入り涼しかったのでしばらく休む。
電車が来るまでまだ1時間ほどある。
ふと、駅までの道中で何度か見かけた一斗缶売りのかりんとうが気になりスマホで調べる。
どうやら岩出山の名物らしく、この地の住民は一斗缶でかりんとうを買うらしい…どんな文化だ。
一斗缶かりんとう屋は通ってきた店舗も含め岩出山地域に何店かあるが
駅から徒歩15分くらいのところに有名なお店があるようだ。
私は結構かりんとうが好きだ。
時間もあるしなかなか珍しそうなお土産でもあるので買いに行くことにした。
再び炎天下を歩く。
途中までは来た道を戻る形になったので、おもしろい総菜屋の前を再び通り写真を撮る。
やまんばマルシェ
なんでこんな名前を付けたのだろうか…
また刀剣乱舞の話になるが私の推しは二人とも「山姥切」という名前が付く。
勝手ながら一緒に写真を撮らせてもらった。。
やまんばマルシェの撮影会を楽しんだり、途中道を間違えたりしたので時間配分が怪しくなってくる…。
お店に到着した時点で電車が来るまであと25分になってしまった。
お店に入ると結構な種類のかりんとうが並んでいる。
私に悩んでいる時間はない。
しかし時間がないのにとても気になるものをかりんとうの棚上に見つけてしまう。
…刀剣乱舞だ‼刀剣乱舞の漫画が飾ってある!!!
5ページ分ほど漫画が吊るされていて、刀剣乱舞の同人漫画です、と手書きでポップが付いている。
刀剣男子たちが一斗缶かりんとうを通販して食べている漫画だった。
よし、この子達が食べているかりんとうを買おう。
念のため店番のおじさんにもオススメを聞いてみたが
あまり参考にならなかったので
刀剣男子が食べていたかりんとうと、個人的に気になったかりんとうを買った。
さて、電車が来るまでの残り時間は20分、駅までの所要時間は15分。
残念ながら私はかなり道に迷う人間である。
迷わないように、とかなり注意して歩いたが、やはり道を間違えていた。
絶対に違う‼と気が付く道に出てしまい、慌てて来た道を戻るがどの道が正しいのか分からない。
…暑いし、荷物も重いし、もう間に合わないんじゃないか…
別に次の予定があるわけじゃないし次の電車でもいいんじゃないか…
…おい、まてまてまて次の電車2時間後だぞ
2時間弱の時間をつぶすためにこの炎天下の中散歩してたんだろ本末転倒だろ…
…頭の中で色んな私が争っている。
小走りになりながらそれっぽい道を歩く。
合っていればしばらく先にJA的な建物が見えるはずである、見えれば駅まで5分程度だ。
見つからなければ2時間待ちコースへ突入である。
引き続き小走りで進む、気が気ではない。
しかし曲がり角にぶち当たったところで目印にしていた建物が見えた‼
あった‼あったぞ!!!よかった…本当に良かった‼
ここからは一度歩いた道なので大丈夫だ。
無事到着した駅のホームで 安堵のぬい撮りである。さようなら岩出山。
無事電車に乗り込み、乗り換え駅まで気を失ったように眠った。
乗り換え駅は終点だったので乗り過ごしはなかったが、
ここで次の電車まで1時間待ちである。
げんなりしていると、なんと正面に「普通 仙台行き」と書かれた電車が止まっている…。
これはラッキー‼40分程度で無事仙台駅まで帰り着き、これにて仙台珍道中完結である。
尚、購入したかりんとうが予想以上に美味しく
今一斗缶で通販しようか迷っている。