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#19.未払金についての仕訳を徹底解説!

こんにちは!
今回は、未払金・未収入金の仕訳について中心に解説していきます。

ここまで簿記を勉強してくると買掛金との違いなどの疑問が生まれてくるということもあるのではないでしょうか?

このような疑問もわかりやすく解説していきます。

今回は次のようなことについて進めていきます。

  • 意味を詳しく知りたい

  • 未払金・未収入金についての仕訳を知りたい

  • 勘定科目についてしっかりと理解したい

この記事を読み終わるころには皆さんは、仕訳をマスターして、簿記の実践で使えるくらい知識が学べています。

この範囲は、効率よくできるだけ少ない時間で学べるので、是非とも最後まで読んでいただき、簿記3級取得に励んでください。

それでは始めていきます。

それぞれの意味をしっかりと理解しよう!

仕訳で使用するそれぞれの意味を理解しておくことで、これからの理解力がより高まります。

ここでは、次のような言葉を説明していきます。
「未収入金・未払金・固定資産・付随費用」

未払金とは、物を購入した際にその代金を一定期間後に支払いを行う時に使う勘定科目になります。

会社で大きな買い物をしたときなどによく使われる言葉です。

そして、未収入金は、物を売却した際にその代金を一定期間後に支払いを受ける時に使う勘定科目になります。

このように聞くと、未払金は買掛金と、未収入金は売掛金と意味が似ていると感じる方も出てくるのではないでしょうか?

もう一度買掛金と、売掛金を簡単に説明すると、次のようになります。

買掛金・・・商品を仕入れた場合、一定期間後に支払いを行う時に使う勘定科目になります。

売掛金・・・商品を売り上げた場合、一定期間後に支払いを受ける時に使う勘定科目になります。

では、この違いについて解説していきます。

未払金と買掛金・未収入金と売掛金の違い

始めに、これらの違いの結論から申し上げますと、購入したり売却したりする際の財・サービスの違いになります。

もう少し詳しく説明すると、未払金や未収入金の勘定科目を使用する時は固定資産といった比較的に単体で金額が大きくなるものやサービスを受けたり与えたりするときです。

そして、買掛金や売掛金の勘定科目を使用する時は商品などの単体で金額が低いようなものを一定期間後に仕入れたり売り上げたりするときです。

このように覚えておくと違いが明らかになってきますね!

そして次に、説明するのは固定資産についてです。
固定資産は、建物や備品、土地といったこれから長期にわたって使用していく資産のことを言います。

その中でも形のある建物や備品を有形固定資産と言います。

そして、これから仕訳を行っていくにつれて知っておくべき言葉が付随費用についてです。
固定資産の購入したり売却を行う時に、付随費用という費用が掛かってきます。

付随費用とは、建物などにかかってくる仲介手数料や登記料のような諸経費のことを言います。

難しい場合は、固定資産にかかってくる費用だと理解しておいて大丈夫です!

では、仕訳について説明していきます。

仕訳を学んでいこう!

仕訳の前に、勘定科目についての説明をしていきます。

どうしてかというと、勘定科目を理解しておくと仕訳をする楽さが変わってきます。

なので、初めて勉強する方はぜひ目を通してみてください。

勘定科目について理解しよう!

未払金は、仕訳で使用する時は負債として処理を行います。
未収入金は、資産として処理を行います。

そして、固定資産にかかってくる不随費用という費用が掛かってきます。

この不随費用は、未払金や未収入金の相手勘定の所得原価に含まれる費用になります。

どのような事かと言いますと、例えば建物を購入した時に仲介手数料(不動産屋さんに支払う手数料)等がかかってきます。

これを不随費用と言って、仕訳の時この不随費用は建物の所得原価に含んで処理を行うということになります。

このようにして、固定資産を購入、売却した時は固定資産の所得原価に不随費用を足した金額で仕訳を行うことを理解しておきましょう!

不随費用の種類
「登記料・仲介手数料・引取運賃・整地費用・購入手数料」
などが挙げられます。

では、いよいよ仕訳の説明へと入っていきます。

実際に仕訳を行いながら学んでいこう!

始めは未払金についての仕訳を解説していきます。

問1.ゴンべ株式会社は、建物(資産)1000円を購入し、代金はげつまつにし払うこととした。また、購入時の仲介手数料150円と、登記料200円は現金(資産)で支払うこととした。

解説
1.まず、建物(固定資産)1000円を購入し、代金を月末に支払うということとしているので、
負債の増加として貸方に未払金1000と記入します。
2.次に、仲介手数料150円と、登記料200円を現金で支払っているので、資産の減少として貸方に現金350と記入します。
3.最後に、建物が資産となるため1000円分と不随費用分の350円分を建物の所得原価に加えるため
1000+350=1350を資産の増加として借方に建物1350と記入します。

答え
(建物)1350(未払金)1000
       (現金)350

では、次に未収入金の仕訳について解説していきます。

問2.ゴンべ株式会社は、使わなくなった備品(資産)1000円を売却した。代金の受け取りは月末に
受け取る(資産)こととした。

開設
1.まず、備品1000円を売却しているので、資産の減少として貸方に備品1000と記入します。
2.次に、その代金は月末に受け取ることとしているので資産の増加として借方に未収入金1000と記入します。

答え
(未収入金)1000(備品)1000

このようにして、固定資産の仕訳は未払金と未収入金で処理を行います。

では、より分かりやすく解説を行っていきます。

まとめ

どうでしたか?

特に、未払金の仕訳で不随費用のところが少し複雑だったのではないでしょうか?

しっかりと1つ1つ理解していけばはじめは遅くても慣れてくる後スムーズにできるので頑張りましょう!

では、今回のまとめに入っていきます。

  • 意味の理解

  • 勘定科目について

  • 仕訳方法

について勉強してきました。

固定資産の仕訳を行うにあたって理解しておくべき意味


未払金   物を購入した際にその代金を一定期間後に支払いを行う時に使う勘定科目になります。

未収入金  物を売却した際にその代金を一定期間後に支払いを受ける時に使う勘定科目になります。

固定資産  建物や備品、土地といったこれから長期にわたって使用していく資産のことを言います。

付随費用  建物などにかかってくる仲介手数料や登記料のような諸経費のことを言います。

未払金と買掛金などの違いを理解

未払金・未収入金
扱うものが金額が大きく、長期にわたって使用するような固定資産である場合に使用する勘定科目

買掛金・売掛金
扱うものが商品といった比較的金額の低い財である場合に使用する勘定科目

違いを理解しておくことで、「どっちの勘定科目を使ったら良いのか?」と迷うことはなくなります。

勘定科目について

未払金  → 負債として処理を行います。
未収入金 → 資産として処理を行います。

今回も最後まで読んで下さりありがとうございます。

これからドンドン簿記について勉強をして資格に挑戦してみよう!
簿記3級取得に一歩前進!!

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