はじめてのインターネットは少し苦かった。
はじめてインターネットを使おうと思ったのは、Ultima OnlineというMMORPGをプレイするためでした。
それまではニフティサーブでパソコン通信をしていて趣味の仲間もおり、事足りていたのです。でも、キャラクター一人一人が世界中のどこかの誰かに操作されているという革新的なゲームをどうしても体験してみたかった。それでわざわざゲームソフトを個人輸入までして手に入れたのでした。
(当時はamazonみたいにポチッとはいかないし、空輸だと高いので海上輸送にしたからすごく時間かかった)
何度目かのゲーム中、鉱山で採掘していた時に隣の人から英語で話しかけられたのが私のインターネットにおけるファーストコンタクトです。
当時の私は英語なんて目に入っても脳が理解しようとしませんから、結構な時間無視していたらしく、突然名前を連呼されたので心臓が飛び出るくらいびっくりして即ログアウトしてしまいました。
しばらくパソコンの前でドキドキが治まるのを待ち、頭の中で「I cant speak English……I cant speak English……」と念仏のように唱えながら再ログイン。しかしその方はもういなくなっていました。
〝はじめてのインターネット〟は、そんな心がどこかムズムズするような、少し苦い思い出です。
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