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エルデンリング

ひさびさに他の事そっちのけで遊んでしまいました……。ゲーム・オブ・ザ・イヤーも納得です。万人に受け入れられた理由は広いフィールドと霊馬の存在でしょう。

暗がりから敵が飛び出してきたり、いつの間にか背後に敵がいて斬られたり、雑魚に囲まれて袋叩きにされたり、といったフロムゲーの緊張感はダンジョンで十分に感じられますが、こればかりだと正直息が詰まります。今作は敵が溢れているわけでもないフィールドを霊馬に乗って颯爽と駆けることができ、心地よい二段ジャンプもあって、敵と遭遇しても逃げられます。騎乗戦に慣れれば機動力を活かした一撃離脱戦法で格上の敵に勝てることもあります。そんなダンジョンとフィールドの違いが、しょっぱいお菓子と甘いお菓子を交互に延々食べてしまうような、止め時の分からないゲームにしています。

フィールドは倒れてもリカバリしやすいので経験値も溜まりやすく、レベルアップと武器強化でボスやダンジョンも多少は楽になっていきますので、アクションが苦手でも進めやすくなっています。要所で呼び出せる協力者NPCと遺灰(味方NPC)の存在も大きく、過去作はほとんど途中で挫折しましたが、今作はクリアまで楽しめました。

世界設定にマーティン氏が協力していることからストーリーを期待する方もいるでしょうけど、過去の出来事、敵味方のNPCたちの事情、現状や自分自身のことさえも断片的に語られるのみで、はっきりした形では提示されません。これは敢えてそうしているのだと思いますが、たとえばクエスト一覧みたいな形でストーリーを追えない不満はあるかもしれません。よくある「ストーリーを楽しみたい方向け」みたいな難易度設定もありませんし。

気になったのは終盤で、敵の強さやイベント進行の都合上ほとんどの人が最終盤に行くだろうエリアが「馬に乗れず、道中の雑魚敵が強く、ジャンプ失敗すると落下死する」という、似たようなダンジョンの連続になってしまっていて食傷気味になりました。ここまで来たから、の気持ちで走り抜けましたけれども。

ともあれ、ファンタジーアクションRPG好きならぜひ。終末的な世界観やビジュアルも、とても雰囲気があります。途中でステータスの振り直しができるようになるので、いろんな武器や技を試しながら遊ぶのがおすすめです。


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