【不妊治療】正直な気持ち(2度目の判定日)
何度も自分の気持ちを綴ろうとしたが怖くてなかなか書けなかった。
書くのが怖かった。
他人の嬉しい報告を聞くのが嫌で誰かに私の様な思いをさせたくなかった。
だが、事実は事実。記録させて貰おうと思う。
10月4日、2度目の判定日。
hcgの値は392。
100以上が妊娠の値だそう。
医師から「おめでとうございます、妊娠されていますよ」と一言。
嬉しいという気持ちより、安堵の気持ちが大きかった。
出口のない暗いトンネルを
「もう歩かなくていいんだよ」と言って貰えた気がした。
道端で楽しそうにしている親子を見て
「私には叶わない夢だ」と後ろ向きな気持ちになる自分をを無理やり
「そんなことない」と思い直したりしなくていいんだと思えた。
苦しかった。
本当に苦しかった。
不妊治療をして何百回泣いたかわからないぐらい泣いて旦那に当たり散らした。その度に話し合いを積み重ねてきた私たちは夫婦仲は深くなったかもしれないし、きっと突然準備無く望まない妊娠をするよりは心の準備はできたと思う。
だが、どんなに頑張っても報われない可能性があることを頑張り続けるのは本当に苦しい。
人の幸せを喜べない、嫉妬したりされたり。
知りたくなかった醜い自分と向き合わないといけない。
世間は妊婦に優しい。
妊娠していたら電車やバスで席を譲って貰えたり、制度も整えられている。
不妊治療だって心と体を痛めつけている。
最近は保険適用にしてくれたり、休暇など制度が充実してきている会社もあるとは思う。
「自分に優しくしろ」というのも勝手かもしれない。
不妊治療だけじゃなく世の中にはハンディキャップで苦しんでいるのに頑張り続けている人は山の様にいるのも事実。
全員が平等な世界を作るのが出来ないことぐらいはわかってはいる。
でもここで少し愚痴をこぼす程度は許して欲しい。
世の中の不妊治療をしている人皆が報われて欲しい。