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青春片想い2
僕は一度、中学二年の時にその彼女に告白をしたことがあった。
自ら進んでではなく、子供の頃によくあるまわりにはやされて告白したのだった。
腹を決めた僕は、なんだかよくわからないが、階段を上がり切った小さな踊り場で告白することとなった。
そこには小さなオルガンが置いてあった。
ダチに促され、何も知らない彼女が階段を上がってくる。。
僕は緊張のあまり、とっさにオルガンの裏に隠れた。
「なんなんだこのシチュエーションは、、」
自分にツッコんだもつかの間、不安げな彼女が上がって来た。
意を決した僕は、オルガンの裏から「やぁ…」といった感じで、勘違い野郎さながらの、この上ない恥ずかしい登場の仕方をしたのである。
彼女の顔がひきつっている。
所在のない僕は「あの、ずっと前から好きで、よかったら僕と付き合ってください、、」
気持ち悪い奴炸裂だった。
彼女は即座に「ごめんなさい、好きな人いるから、、」
そう言って彼女は階段を降りていった。。
僕は見事に派手に自滅を決め、家に帰ると即寝込んだのである。
つづく