よくわからないと思った映画を楽しむ方法
最近、映像が世間に溢れる一方で映像を誤解して解釈してしまっている人がちらほら見受けられるなぁとふと思ったので、少し唐突だけどちょっと初心者向けの『映画の楽しみ方講座』的なノリで書いてみようと思います。
基本的には邦画をよく見る人向けにハリウッド映画の楽しみ方をお伝えできればなぁと思っています。
では早速。
まず、邦画をよく見る人でハリウッド映画を見てまず最初につまずいてしまうのは、
ハリウッド映画は展開が早い(と感じる)
ところかなと。
で、これは慣れで次第な部分もあるんですが、それだと見る気がなくなっちゃうと思うので、
物語を完璧に把握しようと思わなくていい
と考えてください。ぶっちゃけ完璧に物語を把握している人なんていません(笑)
ハリウッド映画大好き人間が言うので間違いありません。
小説とか参考書とかネットの記事とか、わからない単語が出てきても割りとそのまま読み進めちゃうとおもうんですよね。
とりあえず読み進めて何となく前後の文章で意味を把握する。皆さん自然とやってることだと思います。
それと同じで、逐一台詞や演技の意味を把握していく必要はありません。見進めていくなかで何となくわかればいいのです。
で、物語を把握しないで映画を楽しむ方法は結構たくさんあります。
>気になる俳優さんや女優さんの演技に酔いしれる
>きれいで超絶技巧の映像美を楽しむ
>映像と音楽のハーモニーを楽しむ
>使ってみたいキザな台詞を探して覚える
この辺は邦画を楽しんで見ている方でも割りと共感できる楽しみ方だと思います。
そういう意味で映画の楽しみ方に決まったルールはないです。
ただ、物語も一緒に楽しめるようになると映画はもっともっと面白くなるんです。
つまり、映画の楽しみは数あれど、そこにさらに物語の楽しみ方を加えると、それ以外の楽しみ方がよりいっそう感動的になるということです。
で、展開の早い(と感じる)ハリウッド映画の物語をどうやって楽しむのか。ちょっとしたテクニックがあります。
その1:最初の15分~20分は実は物語本編とは別。「結末の直前」か「物語の途中」で意味がわかる。だから意味不明で当然。
ハリウッド映画はずっと商品として映画を売る事を考えて作られてきた側面があります。
実際、テレビ番組に視聴率があるように、映画も沢山の人が見てくれないと商売にならないわけです。
で、見たくなる映画/物語を作る上で最初の15分~20分で興味をもってもらえるかが大事だと気づいたわけです。
皆さんが知っている有名なハリウッド映画を今度見直すときにでも意識してもらえばと思うのですが、この最初の15分~20分で一回お話が切れます。
事故が起こって主人公が意識を取り戻すところで一回物語が切れて、その事故の朝からお話が始まったりします。
「大事なところをチラ見せして、それがなんなのか興味をもって最後まで見てもらいたい。」(映画制作者の心の叫び)
だから、それだけだとちょっと意味がわからないシーンが最初の15分から20分に出てきます。
つまり、本編は15分~20分遅れて始まる。
ということです。(だからといって映画館で上映されてる作品にそれを見越して後から入るとかはやめましょう。皆で気持ちよく見るために時間は守って入場しましょう!)
なので最初のシーンは勢いだけ見ていればいいと思います(笑)ここで深読みしすぎると本編を楽しめなくなっちゃう場合もあるので、わからないときは諦める。
そう、映画の楽しみ方は時に諦めも肝心です。
その2:本編は大概3つで区切られている。主人公の紹介、事件が起きる、解決する。この3つだけ。
本編が始まったら主人公がどんな場所でどんな生活をしているのか/どんな性格でどんな仕事をしてるのか教えてくれます。
世界観が強烈な作品とかになると全部の意味を把握するのはまず無理です。なので
主人公の紹介はパートは、主人公が「なにをしたいのか/望んでるのか」を理解すればオッケー
とりあえず主人公がなにしたい人なのか何となくわかれば、気持ちが入りやすくなると思います。
主人公になりきって/主人公と一緒に映画の世界に振り回されましょう。(映画はツンデレ)(割りと本気)
で、主人公について大体わかってきたところで、事件発生!
この事件とはつまりなんなのかというと、
事件が起きると主人公は「やりたいことができなくなる」
んです。なので事件といってますけど、それはニュースになるとかそういうことではなくて、「主人公にとっての大事件」な訳です。
だって将来の夢とかが唐突に崩れ去ったら、あなたにとっても大事件でしょ?そんな感じ。
で、ここではもう諦めて主人公と一緒に苦しみましょう。
そうここでも諦めが肝心なのです。映画の物語を楽しむなら色々諦めてみると逆に色々楽しめてくる。(あぁなんというツンデレ(笑))
そろそろ映画に振り回されるのも我慢できなくなった頃ですよね。
さすがにいくらツンデレが相手でも人間には限界がありますから、永遠にツンに付き合うのはなかなか難しい。(そういう楽しみ方の映画もあります)
だからここでいよいよデレがやって来るわけです。
「したいことができなくなったけど、できるようになる」解決パート
はい!デレました!映画がデレる瞬間です!
この「できるようになる」という部分なんですけど色々と形を変える事が多いです。
大会で優勝を目指していた選手が怪我をして選手生命が断たれたけど、素晴らしいコーチとして後輩チームを優勝に導く。
とか
恋愛を渇望していた童貞男子が意中の相手に告白したけど撃沈、やさぐれにやさぐれて家まで失うけど唯一見捨てなかった近所のおばあちゃんが暖かいご飯をくれて愛を知る。
とか、
最初考えていた「やりたいこと/望み」が実は本当は別のことで、別の形で目的を達成する
場合も多々あります。いずれにせよ本当に欲しかったものが手に入るのが最後のパートです。
その3:一回見てわかんなかったらもう一回見ればいい
まぁこれはいわずもがなですね。でも結構大事です。1回目は全然わからなかった映画の内容が2回目見たらめっちゃわかるってなることは実は結構あります。
なのでシンプルで当たり前ですけど、胸につっかえるような映画がもしあったらもう一回その作品を見てみるといいと思います。
きっとあなたが本当に望んでいた答えがそこにはあるかもしれません。
以上、ざざざぁっと書きなぐってみました。
もし、面白かったよとかためになったとか思ってもらえたら、スキとコメントください!
それでは次のノートで会いましょう!さいなら。
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