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DOOTOOスタイル①
鶴居が位置する道東エリアは、夏は涼しく冬は極寒の独特な気候と日本離れした自然環境を有する地域として知られています。
日本離れした自然といいましたが、それには理由があります。今から4万年ほど前に始まる後期旧石器時代には、北海道はアジア大陸と繋がり、半島を形成していました。「古北海道半島」です。サハリンや千島半島、北アジアと類似した気候で、針葉樹林が植生のほとんどを占めていました。よく北海道は大陸的と言われることがありますが、そもそも大陸の一部だったのです! このアジア大陸の先の半島の中でも東部は、特に低温乾燥帯で独立した生態圏を形成することになります。
この生態圏の古層からDOOTOOスタイルという独自なライフスタイルが生まれます。
古代史から見たら開拓150年なんて始まったばかりです。そろそろ先進国から落ち始めた中央を尻目に、道東らしい新しいライフスタイルに目を向けていきましょう。
その一つが循環型スタイルです。道東の自然とは、端的に循環サイクルに身を投じていることを感じさせてくれる環境のことをさします。都会では感じることのできない「生物の循環」のことです。難しいことではありません。
例えば伐採した木々を捨てるのではなく工芸品に利用する、獲った鹿の角や革を利用する、廃屋の廃材をリノベに利用する、周りのものが全て素材になる、無駄にならない。そして自然に還る。消費型スタイルから循環型スタイルへ。周りを意識して見れば素材は豊富にあります。DOOTOOスタイルはとてもエコでお洒落なスタイルではないでしょうか。