見出し画像

レアルvsバルサの試合で披露された技術

こんにちは。年度初めは多くの仕事が入り、忙しい毎日を送っております。しかし、新年度最初の記事では試合を見る中で使える技術を紹介していこうと思います。

 まず,スタメンや戦術云々は他のサイトの方々にお任せするとして,この試合の中で紹介する技術・戦術は以下の3つです。

①チップパス&パッシングルートを使ったビルドアップ

②トライアングルコンビネーション

③クロスの際の動き

① チップパス&パッシングルートを使ったビルドアップ

まずチップパスというのは相手のプレスに対してフワッと浮かしたパスでプレス回避するパスのことです。動画を見ていただけくとわかると思いますが、現代のゲーゲンプレスはボール周辺をマンマークでハメにくるので(僕はこれを2次元ゲーゲン)と呼んでいますが、その時に浮き球(3次元)を使うことで相手の背後のスペースにいる選手へパスを通すことが大事になります。

 続いてパッシングルートとは相手を通過するパスルートのことです。ボール保持者には様々なパスコースがありますが、どのパスコースを選ぶかはビルドアップにおいてはとても重要です。相手を通過するパスを出すことで相手の守備ブロックのコンパクト性を失くすことができます。

 その理由について説明する前にまずは「コンパクト性」とは何かを説明します。

コンパクト性はライン間の距離ではなくて、全体の面積です。これが適度な面積であることが重要で、これに関してはチームによって違いますが、保持しているチームが狙うスペースの優先順位は以下の図の通りです。

画像1

この全体の面積が大きくなればなるほどスペースが広がります。

 パッシングルートを使ったパス回しによって、守備ブロックは収縮し,バックパスによって今度は発散(伸びる)する必要があるわけでこれを繰り返されるとどこかで間伸びする瞬間があり、そこへチップパスを出すことでプレスを回避することができるわけです。具体例として以下の動画を見ていただけたらと思います。

 ②トライアングルコンビネーション

 三角形を作ることはよく言われますが、三角形を作るだけではダメで重要なのは「三角形の頂点を移動し続けること」が大事です。頂点Aにいるなら次は頂点Bへそうすると頂点Aが空くので残りの2人のどちらかが頂点Aへ移動すると残り1人がその頂点へ移動することで三角形が変化していきます。もっというとその移動中に一直線上になる時があるのでその瞬間は3オンラインと呼ばれる技術も使えます。

今回の動画ではオーバメヤンが最後にサボったことで完成しないものですが。動き続けるというのは頂点を移動し続けることだと僕は選手に説明しています。

 ③クロスの際の動き

 これに関しては動画編集がうまくいったので見てほしいという要素が8割です笑

トラッキング機能をやっと使いこなせるようになったぞというアピールです。

 以上がクラシコを見て出てきた技術です。正直試合を全て見ると他にも多くの技術を見つけたのですが、それは今後また紹介していこうと思います。

 僕としては分析もやりますが試合の中で出てくる現象は実は結構パターン化されていることが多いので1つずつ紹介できたらと思って書きました。システムでサッカーを見ることも大事ですが,試合の中に含まれる技術を掘り出していくことも大事ではないでしょうか。

 以上,少し長いSHRでした。

いいなと思ったら応援しよう!