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DWARF3で経緯台/赤道儀モード比較例(マルカリアンチェーン)

この投稿は2025/1/27時点での内容です。
DWARFLABアプリ:
v3.1.1B101と1つ前のバージョン
スマホ:iPhone15

この記事は、DWAR3の経緯台モードと赤道儀モードの比較画像を紹介する記事です。あくまで1例として参考にしてください。

(注意)実際には公式アプリに「経緯台モード」という名前は無く、「赤道儀モード」をオフにした状態を私が勝手に「経緯台モード」と呼んでいます。

また、今回アノテーションのためにSirilを使用していますが、Sirilではアノテーションのための「星の位置情報付与」をするために「フォトメトリック色補正」をしているため、一部途中で色が変化しています(^^;

Sirilのアノテーションの仕方については下の記事を参照して下さい。

では、早速比較していきます。


1.約400枚スタック

残念ながら1枚の露光時間は15秒と30秒で異なります(^^;
なので、あくまで参考程度に見てもらえればと思います。

(経緯台モード)15秒 gain60 天文用フィルター× 399枚(合計約100分)
2024/12/30 0:38-2:35

経緯台モード

Sirilでアノテーションしてみると、、、
(※ 見やすくするためメシエ天体のみ表示)

経緯台モード

〇 周囲(特に左端の方)が荒れているのが見えますが、中央部はそれほどでもないですね。
〇 経緯台モードなので、天の北極が画像の上にはなっておらず、傾いています。

(赤道儀モード)30秒 gain60 天文用フィルター× 377枚(合計約190分)
2025/1/2 1:40-5:06

赤道儀モード

Sirilでアノテーションしてみると、、、

赤道儀モード

〇 先程の経緯台モードよりも露光時間は倍近いですが、周囲はあまり荒れている感じはしませんね。
〇 天の北極がだいたい画像真上になっています。


2.総露光時間:約190分

(経緯台モード)15秒 gain60 天文用フィルター× 776枚(合計約190分)
2024/12/29 1:48-5:34

経緯台モード

先程の赤道儀モードの場合と同じ合計約190分です。

〇 更に周囲が荒れていますが、肝心のマルカリアンチェーンの部分はより鮮明になってきている気がします。

Sirilでアノテーションしてみると、、、

そもそも「フォトメトリック色補正」の時点で、画像の周囲が荒れすぎているためか、星の位置情報が読み取れませんでした(^^;

そこで中心部のマルカリアンチェーンをトリミングしてみると、、、

経緯台モードをトリミング

うん、これは結構いい感じでは??

再度、Sirilでフォトメトリック色補正をかけてみると、、、

フォトメトリック色補正が成功しました!!
やっぱり周囲の荒れが原因でエラーになっていたようです。

あらためてアノテーションしてみると、、、

こんな感じです。

今回の例はあくまで一例ではありますが、中央部分だけをトリミングするのであれば、経緯台モードでも結構良い感じに撮影できるかもしれません。

ただ、経緯台モードゆえ、X(旧ツィッター)では30秒以上は追尾性能が落ちる?との報告もあるため、15秒での撮影となると、撮影枚数が増える、保存容量も増える、、、

という事情もあって、私は赤道儀モードで30秒露光ぐらいがちょうど良いところかなぁ、、、?と今のところ感じています。


いかがでしたでしょうか。

あくまで参考程度ですが(^^;

今回はこれにて。

ではでは。