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【プロレス・今日の出来事】10月9日

1986年10月9日 新日・両国 INOKI闘魂LIVE・PART1
『前田VSニールセン』
『猪木VSスピンクス』

プロレス観戦前日に興奮して寝付けなかった経験は、後にも先にもこの時一度限りである。総合格闘技などという言葉すらなかったあの当時、"異種格闘技戦"にはそれほどの浪漫があったのだ。

当然、プロレス対ボクシング…猪木VSスピンクス戦に期待して寝付けなかったわけではあるが、セミの前田VSニールセンが完全にメインを"喰って"しまった。裏側がどうであれ、オレはいまだにこの試合が前田の試合の中で、そして異種格闘技戦といわれる幾多の試合の中でも、一番の名勝負だと思っている。誰の言葉かは忘れたが、東京プロレス旗揚げ戦を評して「豊登を見に行き、猪木を見て帰った」というプロレス格言があったと思うが、まさにこの日は「猪木を見に行き、前田を見て帰った」のである。

もちろん、その後も猪木は猪木であり続け凄味を魅せてはいたが、やはり時代は移りつつあった。この直後、週プロのいちコーナーであった「格闘技通信」が創刊して、週刊ゴングとは別に、キック等を扱っていた「ゴング」が改題し「ゴング格闘技」となり、前田、そして佐山のシューティング、さらにはシュートボクシングなどが注目を浴び、のちのK-1、PRIDEなど格闘技ブームの礎となる。時代は、総合格闘技へと向かい始めていた。

そして、前田VSニールセンに触発されたオレは、ニールセンのように上は赤のパーカー、下は黒のジャージを着込み、ランニング・プッシュアップ・スクワットなどトレーニングを始めたが、三日と続かなかったことは言うまでもない。

新日本「INOKI闘魂LIVE・PART1」
1986年10月9日 東京・両国国技館

試合結果
"プロレス試合結果データベース"より
https://prowrestlingdata.com/

この時に、藤波VS木村が良かった気がする

プロレス・今日の出来事10月9日 END


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