スキニージーンズとは??
皆さんが当たり前に穿いているスキニージーンズ
2020年 現代ではもはや定番化しています。
スキニーという言葉が大衆化して約20年になろうとしています。
スキニーとは「SKIN=肌」つまりは肌のように薄く細いという意味です。
スキニージーンズというのはそもそもどうやって流行ったのか?
そのキーパーソンは3人のデザイナーと1人のトップモデルと言えるでしょう。
スキニーと呼ばれる前
あの形はスリムストレートもしくはタイトストレートと呼ばれていました。
スリムストレートジーンズの歴史は古く1960年代 LADY Levisが10代を中心にヒットし、女性のパンツルックは女性の社会進出の象徴として革命的でした。
フランスの名女優 ブリジット・バルドーや
マリリン モンローがジーンズを穿き一躍ブームとなりました。
1955年代はジェームス・ディーンの理由なき反抗などが影響し若者を中心にジーンズは不良の象徴とまで呼ばれた時代もありました。
70年代になるとパンクロックファッションなどスリムストレートが音楽やアートを通じてカウンターカルチャーの象徴となっていきます。
あまりに強烈すぎたパンクロックブームのイメージもありスリムストレート=ロックの象徴
としてもてはやされた時代から徐々に文化と共に衰退していきます。
80年代をすぎるとジーンズはモードの世界に進出していきます。
ジーンズを世界で初めてランウェイの世界に登場させたのがカルバンクラインでした。
上流階級のショーに労働者階級の日常着 ジーンズを取り入れたコレクションはセンセーショナルで賛否両論意見はわかれましたが商業的に成功。
ですがまだこの時、スキニーという単語は出てきていません。
そして、90年代あるイギリス人デザイナーが投げかけたメッセージがスキニーの発端となりました。
「So which is it?Gay fashion design or macho"Gangsta"chic?」(ゲイファッションでいく?それともマッチョなギャングスターを選ぶ?)当時、ヨーロッパで話題になっていた言葉をコレクションで表現したのです。
彼の名は"リー アレキサンダー マックイーン"
彼がジバンシィにて発表したコレクションで披露されたお尻が出るくらいローライズのパンツ「バムスターパンツ」
"ゲイかギャングスターか"というメッセージを込めたタイトストレートとルーズストレート
パリコレクションにおけるストリートスタイルを披露した革新的コレクションでした。
それからSK8ブームもありスケボーやBMXなどのブームとグリーン・デイなどSK8パンクブームもありティーンを中心にタイトストレートは人気となっていきましたが世界はまさにHIPHOP全盛期
スキニーとは無縁の時代に突入したのでした。
それから時が経ち2001年 スキニーブームの火付け役となる3人が世界に革命をもたらします。
まず1人目はメンズにおけるスキニーブームの火付け役
伝説のカリスマ エディ・スリマン
クリスチャン ディオールにおけるセカンドライン「ディオール オム」にて発表されたミニマムでロックなコレクションは瞬く間に世界中に広がりました。ロックミュージシャンをモデルに起用したり当時の華やかな装飾のあるスタイルにシンプルシックなモノトーンスタイルを提案しました。
今日の若い世代が口にするモード風とはこのことを指しています。
流行に敏感なロンドンの若者はこぞって古着のスキニーを買ってはストリートスナップに取り上げられました。
そして、次にトップモデル
ケイト・モス
世界的カリスマモデルが穿いて話題になったのがスキニーブームの発祥となるブランド
NYのジーンズブランド "Jブランド"でした。
VOGUE USが2003年、スキニージーンズを"drainpipes”(排水管のように細いパンツ)という名前で紹介。ここから、本格的に取り上げ始め、スキニージーンズはNYのお洒落に敏感な女性の間で一気に拡大することになります。
ケイト・モスを始めセレブリティがスキニーを穿きそれが世界中に発信されブームとなります。
そしてブームとなったスキニーは衰退することなく定番化していきました
その要因は
「ファストファッションブーム」
スキニージーンズは他のどのジーンズより圧倒的に安く生産でき、コストパフォーマンスに優れたアイテムでもあるためそれに合うファッションをファストファッションで提案していきました!
それにより今日スキニーというアイテムはブームが過ぎ去った今でも定番化して人気となっています。