「普通」✖️「私の強み」でオリジナルのキャリアを作る−その1<企業英語講師時代編>
木下斉さんのVoisyによる「ジブン株式会社ビジネススクール」に入学してはや1ヶ月。Chaper6のテーマは「ABCD戦略」
「ABCDに学ぶ、ないものではなく、あるものだけを考える思考法-Asset Based Career Development(ABCD)」
英会話関連の仕事をしていた頃と農業を始めてからと2回に分けて、「私にあるもの・私の強み」がどうキャリアに影響してきたかを考えてみる。
「普通の英語力」✖️「コミュニケーション力」
アメリカ留学から地元山形に戻って、最初についた仕事は「英会話教室の受付&レッスンプランナー&キッズクラスのアシスタント」
ここで5年経験を積んだ。すべてのレッスンプランを立て、受講生の管理をし、キッズクラスや幼稚園でのレッスンのアシスタントをした5年間。
結婚して東京に出たタイミングで、友人の勧めもあり企業英語講師という仕事の面接を受けた。
面接で、関西弁の副社長はひと通り話をして、
「YOKOさん、いいねぇ。会社員のおじさんなんて、子供だから(笑)君のキッズクラスでの経験が役に立つよ」
そして採用。
ネイティブ講師とTOEIC満点の日本人講師ばかりの中で、TOEIC800ほどの私の東京での企業派遣英語講師のキャリアは始まった。
英語力は到底敵わないけれど、山形→東京→コロラド→サンディエゴ→山形と国内外の地域を1人で転々としてきた私には
「人見知りしない」「性格が明るい」「人当たりがいい」
という強みがあった。
どんなおじさんとも、何かしら共通点を見つけて(時にはプロレスの話やお酒の話、サッカーや野球の話、昭和のアイドル、英語が苦手だった学生時代など)誰とでも話を合わせることができる。これも特殊能力かもしれない。
この「コミュニケーション力」こそ、1人で新しい土地に行くたびに友達を作り、コミュニティに溶け込むために私が身につけてきたものだった。ちょっとしたサバイバル術みたいなものである。
英語力は高いけれど、ちょっととっつきにくく「日本人がなんで英語話せないのかわからない」完全バイリンガルの先生たちよりも評価を高くもらうことも多かった。一度行った会社からは、講師として指名が入ることも多かった。
そのうち、新規開拓の会社の初レッスンなどを任されるようになり、日本人講師の育成業務にも携わることに。
私は英語力ではなく、「コミュニケーション力」と「指導力」で評価されていたのだと、今では思う。
ちなみに、英語が嫌いだった私が英語講師になった理由の話はこちら。
「普通の英語講師」✖️「褒める力」
もうひとつの強みは「人のいいところを見つけやすい」ところ。
これは訓練で身についたスキルとも言える。
8年在籍した企業英語講師の会社の基本方針が
「叱るな、褒めろ!」
副社長曰く、
「受講生の多くは中間管理職。会社では上司に叱られ、家では奥さんに叱られ、子供にも疎まれている。できないことの指摘は他に任せて、できているところをすかさず褒めろ!」
ということ、そうね、納得(笑)。
そこの会社に所属していた8年間、私は受講生たちのことをよく観察して、たくさん褒めた。朝7時からのレッスンに遅刻せずに来れたら褒め、宿題してきたら褒め、少しでも単語を覚えたら褒める。
褒めるときは素早く、短く、わかりやすく。
ある日、あることに気づいた。
「褒められて嫌な気分になる人いないよね。褒めてる方も、嫌な気分にはならないもんね。」
そしてなぜだか、褒めてる私も前向きな気分になるのだ。
この経験を通して、2つのことを学んだ。
1 褒めるところが全くない人はいない
2 期待が少なければ、褒めるところが見つかりやすい
講師によってはこの「褒める」やり方がうまく取り入れられず、ストレスになってしまう人もいるようだった。
でも私にはぴったりハマったので、この会社ではどんどん仕事が増えていくことになり、講師養成業務やテキスト開発にも携わった。
「普通の英語講師」✖️「自分の強み」
これで他の講師との差別化と受講生や会社からの信頼を得ることができていたのかな、と今思う。
次のnoteでは、企業英語講師を辞めて農家になってからのABCD思考法について書きます。
講師時代と重なる強み、そして新しい強みが「農業」どう関わっていくか、ぜひ次もお読みください!
9月から参加しているVoicyパーソナリティ木下さんのジブン株式会社ビジネススクール。発信することで自分の思考の整理や、論理的に考える勉強になっています。10月からの参加もできますよー。