小さな無人販売所の話11<玉ねぎ嫌いだった私が待ち焦がれる新玉ねぎの魅力>
「新玉ねぎ、始まったのね〜!」
無人販売所では、新玉ねぎでワクワクするお客さまが多くいる。
どうやって食べるか、料理の話で盛り上がるのも楽しい。
そんな6月のお楽しみの新玉ねぎだが、実は私は玉ねぎが苦手だった。農家になるまでは。
生で食べても辛くない!!
新玉ねぎ、東京でもきっと食べていたと思うんだけど。
生の玉ねぎの辛味と口に残る後味が子供の頃から苦手で(実はネギも苦手)どうしても美味しいと思えなかった。
しっかり火を通して味をつけた肉じゃがやカレー、甘くなるまで煮込んだ玉ねぎは美味しいと思う。
実はこたろうファームでは、最初の数年は玉ねぎがうまく作れなかった。
それもあって、「わー美味しい!」という新玉ねぎに出会ったのは、農家になって数年経ってからである。
大きく立派に育った玉ねぎは、それだけでちょっと感動だった。(それまでうまく育てられなかったからねぇ)
でももっと感動したのは、その味だった。スライスして10分ほど空気にさらすだけで、辛味が薄くなり、甘味がでる。
きっと玉ねぎ好きさんには当たり前のことかもしれないけど、生の玉ねぎを美味しいと思ったのは初めてだった。
今では新玉ねぎサラダはもちろん、カツオのお刺身にたっぷりのせてもりもり食べている。
加熱でさらにおいしさUP!!
新玉ねぎの料理はたくさんあるけど、シンプルで間違いなく美味しいのは
「たまねぎステーキ!」
1cmくらいの厚さに切った大きめの玉ねぎをオリーブオイルやバターで焼いて、焦げ目がついたら出来上がり!
「なんでこんなに甘いんだ?!」っていうくらい甘い。
そして贅沢にも、この新玉ねぎステーキをパンに挟むのである。
「新玉ねぎバーガー」誕生!
友人のパン屋さんに新玉ねぎのサイズに合わせて、ハンバーガーのバンズを作ってもらうという贅沢。
今年は小ぶりの玉ねぎが多いので、焼き上がりが8〜10cmでバンズを明日焼いてもらう予定。写真は去年のバーガーで少し大きめ。
次のオススメは、水分が多いのでちょっと大変ではあるのですが、茶色くなるまでしっかり炒めた新玉ねぎで作る
「新玉ねぎピザ!」
ピザ生地を買ってきて、その上に塩を振ってしっかり炒めた新玉ねぎをのせる。その上にチーズをのせて、黒胡椒をたくさんガリガリする。
きっとピザ生地も自分で作ったら、もっと美味しいかも。
私の推しはオニオンリング!
と、やっぱり加熱系が好きなわけですが、新玉ねぎの時期に何度も作ってしまうのが
「新玉ねぎのオニオンリング!!」
水分の多い新玉ねぎを揚げると、カリッ、ジュワ〜で幸せまちがいないです!
試行錯誤して、今の作り方に辿り着きました。
水分が多いので、オニオンリングのバッター液に付ける前に、リングになった新玉ねぎに小麦粉をしっかりつけておきます。ビニール袋に入れてシャカシャカすると簡単!
オニオンリングのバッター液はビールを使います。多分、炭酸水でもいいと思う。
至福のオニオンリングは新玉ねぎシーズンが終わったら、もう作りません(笑)。
そんな感じで始まった今シーズンの新玉ねぎ。
今日はどうしてもカツオ食べたくて、さっき買ってきました(笑)
今年は新玉ねぎのキッシュも作ってみたいな。
カツオも今が旬の走りなので、魚の旬を野菜の旬と一緒に食べることがこんなにも幸せかと思う、そんな6月。
みなさんも、旬を食べてくださいね!