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ルース・ベイダー・ギンズバーグの映画タイトルに思う年齢差別

アメリカの最高判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏について。
BBCニュースで、彼女が抗がん剤治療を行いながら判事の仕事続けるという記事を見つけた。BBCによると、現在87歳になる彼女は5月19日から再発した癌のため治療を行っており、効果が見られているという。

ユダヤ人移民の娘としてブルックリンに生まれた彼女は、優秀な学生時代を過ごしたものの就職では苦労したらしい。ユダヤ人であること、女性であること、母親であることが原因で。
今もジェンダーバイアスは残るけれど、彼女が戦ってきたものは今とは比べ物にならないほどハードだったに違いない。

「最強の85才」に感じる違和感

そんな彼女のドキュメンタリー映画があることは以前から知っていた。「ビリーブ 未来への大逆転」。たまたまもう一つ見つけた。それがこちら「RBG 最強の85才」。

このタイトル。何か違和感を感じる。そう思い原題を調べてみたら"最強の885才"なんてついていなかった。「RBG」のみ。ちなみにRBGとはRuth Bader Ginsburgの頭文字をとったもの。

これってエイジズム(年齢差別)かも。貶してるわけじゃないからいいのかもしれないけど、年齢がこんなに自然に映画のタイトルになってもいいのだろうか?モヤモヤするけど、言語化できないからニュージーランド出身のパートナーにどう感じるか聞いてみた。

異文化パートナーが気を付ける年齢の話題

彼の意見はこうだ。

パッケージとして「最強の85才」とすることはセンスがない。

日本人は「最強ジジ」とかの表現好きだよね。
「歳とってるのにすごいね」とか、「若いのにすごいね」などと、年齢を評価の一つとして考えることが多い国だ。それは文化や慣習の一つ。でももしこの「最強の85才」というタイトルをアメリカで使ったらすごく批判されるんじゃないだろうか?ニュージーランドでも同じ。「〇〇才なのに・・・」という表現をしないわけではないし、もし100才でマラソン完走した人がいたとしたらそれは素晴らしいと思う。でももしそれを褒める時でもセンスがとても求められるし、表現にはとても気を遣う。

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カテゴライズしたりラベリングする、ということに問題があるのかもしれない。性別、年齢、人種、そういうとてもパーソナルで変えられないことを話題にするときのセンス。それって日本人が最も下手で苦手な分野なのではないだろうか。うちの両親なんて、悪気なく気づかないうちに人種差別、年齢差別、性差別をしているし。

センス。日本にはとても多くの微妙な表現がある。
例えば、
「外国人なのに、箸上手だね」とか。
もし西洋諸国に行って「(日本人なのに)ナイフとフォーク上手に使えるね」と言われたら確かにちょっと微妙な気分になるな。

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