参政党検証 VOL.1
【前文】
ここ数ヶ月、聞きなれない新政党が躍進しています。名前を参政党といいます。政治界隈では賛否両論。保守なのかリベラルなのか、主張する内容は正しいのか否か、改憲派なのか護憲派なのか?twitterで、Instagramで、TikTokで侃々諤々の議論がなされています。
僕なりの検証を記録していきます。先にお断りしておきますが、批判的な内容になりますので、支持者の方はそっと閉じた方が精神衛生上望ましいかもしれません。
なお、誤りがあればご指摘ください。随時修正を行ってまいります。また検証内容に新たな展開があったり、新展開があれば加筆修正を行います。また、誤りがあればご指摘ください。随時修正を行ってまいります。
■統一教会との関連(神谷宗幣)
8/14の共同通信の報道で「世界平和統一家庭連合」において、神谷氏が2013年に旧統一教会の会合に参加していたことが報道されました。
正直なところ、政治家は会合に呼ばれれば極力参加するでしょうし、ご自身の主張を述べる場になったり、有権者との交流を行う仕事だとは思います。自民党以外の野党議員も同じスタンスで会合に呼ばれた方、電報やお祝いのメッセージを送った方などは多いでしょう。
ですが、率先して、統一教会と知りながら参加した、もしくは何らかの仕事での協力をしたとなると若干ニュアンスが変わってくるように思います。
統一教会は幅広くメディア展開をしており、その中には「Viewpoint」というニュースサイトがあります。運営会社は「世界日報社」です。
世界日報は1975年創刊の保守系新聞、反共産党なのでいわゆる保守層の好む論調の記事が多いです。発行母体は旧・統一教会です。
このViewpointの寄稿者一覧に神谷氏がいましたが、先月くらいまでは閲覧できたのに現在は削除済。
ああ、痕跡消されてしまったか…と思いましたが、インターネットにはアーカイブがちゃんと残っています。期日を少し遡って確認してみましょう。
発見できました。寄稿者にちゃんといましたね。統一教会の周辺があわただしくなって、そのタイミングでViewpointに削除依頼をしたのでしょうか。
元記事はブログからの転載となっているので、そもそもViewpoint向けに執筆した記事ではないとは思いますが、寄稿者にあるからには本人も認識していたかとは思います。
■統一教会との関連(吉野敏明)
Viewpointが統一教会系のニュース系の媒体というのは上記の通りなのですが、同様に「Patriot TV」というYoutubeチャンネルがあります。
Viewpointの神谷氏と違って、こちらは削除もされずそのまま閲覧可能です。
これは無償で「依頼されたから出演した」とか「付き合いで少し協力」の範疇を超えているように思います。法人が作成する番組という体裁を取っているので、ギャラが発生しているように思えますが…。あくまで個人的な感想です。
番組の内容はやはり、厚生労働省とは真逆のような論調でした。
まあ、吉野氏はボードメンバーではありますが、党の代表でもないですし、議員という公職に就いている訳でもないですから、これからもあまり党の体面とか考えずにやっていくと予想します。
■統一教会との関連(松田学)
今や全政党が必死になって洗い出している「統一教会との関わり」については、某弁護士さんが仰っていた通り「濃淡がある」と個人的には考えております。この某弁護士さんについては「自民党だけが糾弾されていた時から言ってれば「正論」だと思うのですが、立憲民主党に火種が飛んだ瞬間に論調を変えたのがどうにも気になりますが…
閑話休題、公党の「議員」と「代表」が統一教会との金銭の授受を伴う仕事をしているのであれば、上記の濃淡で言うなら「濃い方」かなと思います。
これも個人のYoutuberとは違って、法人が番組の体裁を取っている関係上、吉野氏出演回と同様、ノーギャラとは思えないのですよね。
■新幹線でのノーマスク騒動(武田邦彦)
武田邦彦氏が新幹線での移動中、車掌に注意され、反論している動画が話題になりました。動画投稿主によると、ノーマスク状態だった武田氏に車掌がマスク着用を依頼したが、全力で拒否している様子のようです。
コップについては、車内販売か持込のお酒かなと思われますが、ノンアルコールの飲料かもしれません。勿論、酔っている可能性も否めません。
以下は文字起こしです。
保守の方は、外国籍の方が日本で起こした行動について「郷に入れば郷に従え」という主旨の発言をする方が多いです。韓国籍、中国籍の方には「日本の文化に従え」と。
僕はマスクにおいても「施設内では、その施設のルールに従うべき」と考えます。例えば、畳の部屋に土足で入って「自分の魂だから」では済まされないのではないでしょうか?
■ 夜回り先生の件(河西泉緒)
河西泉緒(かわにしみお)氏、銀座のクラブアムールを経営しておられます。
その人脈から参政党のどなたかと接点を得たのでしょうか、2022年の参院選で参政党の東京代表として出馬されています(落選)。
もう一人の登場人物は「水谷修氏」と言います。かつて教員だった頃に、様々な悩みに直面する子供に対峙し、非行、薬物依存などからの救済を行うべく活動されておられる方です。書籍も多数あり、漫画化などもされているので、ご存知の方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
河西氏は演説で「夜回り先生にレイプされそうになった」という旨の発言をしています。もしかしたら河西氏は「泊る所のない家出少年少女を保護するポジションの総称」という感覚で「夜回り先生」という言葉を使ったのでは?という解釈も目にしましたが、実は河西氏は演説の中で「あの有名な」という枕詞を付けています。子供を保護するポジションの方が他にいらっしゃったとしても「あの有名な夜回り先生」とは「水谷修氏」以外にないと思われます。
勿論、河西氏の体験談が嘘だとは私も思っていません。おそらく怖い経験をされたと思います。この件に関しては、河西氏は「被害者」というポジションですが、彼女が水谷氏に対して行った事に関しては風評「加害者」であるのは間違いないと思います。
発言ソースは下記動画です。
これを受けて、水谷氏はブログにてこう述べておられます。
これに関して参政党の神谷議員が釈明を行っております。
神谷氏「私は当該動画を見つけてないんですけども、一部切り取って、その、これは水谷さんの事なんだという形でですね、流した方がいらっしゃるようです」と、発言を「他人の切り取りのせいで誤解が生じている」ようなミスリードをしておられます。
では、再度河西氏の発言全文を文字起こしでご覧ください。
完全に言い切っておられますし、切り取りでもなく途中訂正も注釈も入っていません。これは責任逃れなのではないでしょうか?
訴訟になるというお話ですので、今後の推移を見守りたいと思います。