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ポケモン対戦をやめたおかげで手に入れたもの
別にポケモン対戦をやめたのが直接の原因ではないけど、だからといって「タイトル詐欺じゃねえか!」とまでは、まあ、非難されることはないと思うので、要はTOEICで目標の800点オーバーを取れたという話。
ゲームで遊ぶ暇があれば勉強しろとか、ポケモン対戦でいくら強くなっても無益だとか、そういう話ではない、いつも言ってるけど。
ただ単に、ポケモン対戦をやらなくなった時間を、私がどのように過ごしているのか、その経過報告のようなもの。
例えるなら、高校時代の同じ野球部の先輩が、進学先では合唱サークルに入っていると聞いて、「あの先輩、野球やめちゃったんだな」とちょっと残念に思いつつも、「まあ、でも、他のところでちゃんと頑張ってるんだな」みたいな話。
活動の場や演じる舞台は違ってしまったけど、お互いにそれぞれの場所で、それぞれに精一杯やってる。
ポケモン対戦を続けている読者には「あの人、ポケモン対戦は弱かったけど、それ以外の場所では一応結果出してるんだな。自分は今期のランクマで上位目指そう」と思ってもらえれば嬉しい。
ポケモンじゃなくても目標に向かって頑張っている人には、「ちょっと心折れかけてたけど、よし、自分も自分のゴールに向かって、もう一度踏ん張ってみよう」と励みになれば嬉しい。
私は、周りに何かを頑張っている人がいると、自分もしっかりやらなきゃな、と気が引き締まる。
私でなくとも、人間というのはやっぱり、周りの人や取りまかれる環境によって大きく影響を受けるものだ。
そういうわけで、私のくだらない文章がだれかの「自分も、がんばってみようかな」の役に立てば幸いだったりする。
TOEIC800点までの勉強
先に断っておかなければならないけど、私の勉強法はほぼ99%の確率で、TOEICで800点以上を目指す人の参考にはならない。
なにしろ、私の今回の点数は85%くらいは「過去の自分の頑張り」に依存していて、つまるところ人に誇れるほど勉強せずに取った点数だからだ。
どういうことかというと、私は大学時代の2度のTOEIC受験でそれぞれ750点と660点を取っている。
750と660じゃ全然違うように見えるけど、中身はほとんど同じで、リーディングセクションは両者とも400点を超えており、つまりはリスニングセクションの「塗り絵」が当たったかハズレたか、その差でしかなかったのだ。
なので、今回の受験で800点を目指すにあたり、私のとった戦略は「リーディングを大学時代の水準に戻す」&「リスニングを400点台に底上げする」だった。
具体的には、リーディングは実践形式の問題集を買ってきてひたすら解いて(2日に一度くらいの頻度しかやらなかった)、リスニングで安定した点数を確保するための「精度の高い耳づくり」に大きなウェイトをかけた。
本番の結果はかなり「上振れを引く」ことに成功して、830点をスコアした。
リスニング420点、リーディング410点なので、まあ明らかにいくつかはラッキー・パンチがあったと考えるべきだろう。
それでも、「リーディングはほどほどで、リスニングを徹底強化する」という当初の見通しの正しさは証明できたはず。
上振れをひいた要因
たぶん、何度か受験すれば、私のTOEICの点数のアベレージは780〜800あたりに収まると思う。
今回上振れを引けたのには一つの大きな要因があって、それは「オンライン受験」をしたことである。
もちろん、辞書とか参考書とか他人の援助とか、そういうしょうもない「ズル」は用いていない。
私がTOEIC受験をする理由は、純粋に自分の英語力を試すためなので、就職に使うとかそういう実利的な目的はないのである。
私のゴールはあくまで「外国語を自由に使いこなして、異国の人々とコミュニケーションができるようになること」であり、TOEICの点数それ自体ではなくてむしろ「英語でのコミュニケーション能力」を高める一環として受験するに過ぎない。
なので、チートでスコアを出してしまうと自分の正しい実力が測れないので、危険を犯すメリットが何もない。
話をオンライン受験に戻す。
TOEICのオンライン受験は個人では申し込めず(=団体に限られている)、私は英会話スクールを通じて申し込みを行なった。
定められた期間(だいたい1週間)なら、いつでも、どこでも、受験することができる。
IPの扱いなので、証明書は出ないけど、点数を履歴書に書くこともできる。
公開受験とか、IPでも会場受験になると、仕事を休まないといけないし、交通費はかかる。
しかも試験時間はたしか13時とか14時だった覚えがあって、朝型の私にとってお昼過ぎは「眠気」が襲ってくる魔の時間である。
集中力のピークが過ぎ去った時間なので、リスニングの途中で「おやすみなさい」とうつらうつらしてしまうことになる。
大学時代に公開受験の方がIPよりもリスニングの点数が低かったのは、試験の日程によるところが大きかったのだろうと今さらながら思い当たる。
今回はオンライン受験なので、私は自分が一番得意な時間、集中力が最も高い朝の時間に設定した。
6時に起きて、リスニングとリーディングの問題集を解いて、コーヒーを飲みながら読書をして脳を温めて、8時ごろから試験を開始した。
狙い通り試験の中頃で集中力のピークを迎えることができたのが、今回の点数をもたらした要因だった。
それに加えて、オンライン受験が会場受験と最も違うのは、試験時間が短いことだ。
TOEICは通常2時間の長丁場の試験なのだけど、オンライン受験だと1時間しかない。
私からすれば「辞書とか参考書よりも、こっちの方がチートだろ」と思った。
なにしろ、2時間も集中力をキープするには、それに特化した対策が必要になる。
TOEICマニアで990点を目指すとかなら、もちろん公開の試験を受けるべきだと思う。
が、一般の社会人が、自分の英語力を試すためであれば、1時間の試験で十分だと思う。
TOEIC界隈なるものがあるのかないのか(あるらしい)私にはよくわからないけど、800点〜850点くらいならオンライン受験で問題ないと感じた。
さすがにオンライン受験で「990点取りました」とか、それで商売をするのは「うーん」と思わなくもないけど。
大学受験や国家資格ならば受験生間で「すべての条件を同一にする」ことはマストだけど、民間の試験であれば「英語力を正確に測定する」という一点さえ担保されていれば問題はないだろう。
2時間の試験というのは、純粋な英語力の他に、「集中力の分配力(ペース配分)=英語力とはやや無関係な能力」を訓練しなければいけないので。
1時間の試験だったおかげで、スタートから集中力をフルスロットルで解放した。
説明文の読み上げで一息ついたりしながら、60分間うまく集中を保つことができたのが、今回の点数を引き出した最大の要因だったので、オンライン受験様さまである。
もしかすると「オンライン受験?そんなのTOEICじゃない」という過激派がいるかもしれないけど(そんな人いるのか?)、実際に受けた実感としては「英語力の証明には十分なる」ので、忙しい人は積極的に活用するべきだと思う。
ただし、TOEICを〈990点満点をとるゲーム〉だとすれば、公開で受けるべきだ、とも結論する。
結果を出すことの大切さ
今回で無事に目標を達成できて、ひとまずは嬉しいしホッとした。
TOEIC800点は、私の基準では「ランクマの最終3桁帯(999〜500位)」くらいの認識で、これをもって「英語上級者(=ポケモン対戦での強者)」と一応は名乗れるレベルを示す「免状」みたいなものだと思っている。
私はTOEICが好きでなくて、今まで「気乗りがしない」という理由でついズルズルと受験を先延ばしてしまった。
だって、2時間もの試験を受けると考えただけで、なんかもううんざりするじゃん?
それじゃいかん、本気で英語を身につけるには、免罪符として800点はクリアせねばならん、と一念発起して、英会話スクールで受験を申し込んだ。
実は申し込みの時点ではオンライン受験が1時間だとは知らなかったのだけど、おかげさまで贖宥状を購入することが(団体割引で6000円くらい)できました。
何より嬉しいのは、がんばった先に目にみえる「結果」を出せたことだった。
思えば私が人生で数値や形といった目視できる結果を出せたのは、大学受験でとある都内の公立大学に運よく滑り込めたのが最後だった。
読書や思索、芸術、あとは水泳やランニング(タイムを目指さないで、身体の技能を高めるための)においては、それこそ10年とか20年やっても、いつまでも終わりなんてものはないわけで。
これでいいかなとか、この程度でいいやとか、そういう満足や妥協をいつまでも許されないものごとたち。
死ぬ時になってやっと「ああ、ちょっと、わかった気がする」と言えるなら、それでも十分過ぎるくらいのもので、私が20代で追い求めていたのはほとんどそういうものたちだった。
でも、たまにはゴール・テープを切るのも悪くはない。
もちろんこれで英語の勉強が終わりになったわけではなく、むしろ「やっとスタートラインに立てた」くらいのつもりでいる。
遅れはしたけれど、とりあえず人生でやらなければいけない「課題」をひとつ、終わらせることができた。
20代という暗く長く苦しく寂しいトンネルの中で目に見えないものをひたすらに追いかけ続け、いよいよその終わりが見えつつある時に、目にみえるひとつの目標を達成できてよかったと素直に嬉しく思う。
そういうわけで、何かを頑張っている読者の方々も、私もまだまだ頑張ることがいっぱいなので、お互いにがんばりましょう、という話でした。