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金木犀の匂いが恋しい

夏用の青い入浴剤が無くなったから、
新しい入浴剤を買った。
金木犀の香りってやつ。もう秋だ。

せっかく買ったから、今日は湯船に浸かろう。
入浴剤の蓋に粉をサラサラ入れて、下に零すと透明だったお湯が徐々にオレンジ色に染まっていく。
と同時に、金木犀の匂いがフワ〜っと香ってきた。

そういや今年は金木犀の匂いを嗅いでないなと思い出す。
そりゃそうだ。家の周りに金木犀生えてないんだもん。

実家の近くには金木犀の木が沢山あって、毎年秋になると家の中まで匂いが入ってきた。
それが今はないと思うとなんだか寂しい気持ちになる。

ああ、私って金木犀の匂い好きだったんだな。
香ってくるのが当たり前になってて、考えたこともなかった。


「好き」に気がつくこと、再確認すること、口に出すこと。
これが大事だと最近感じる。

「○○が好き」と発信することによって、何かを選択する時の道標になったり、覚えていてくれた人間が引き合わせてくれたりする。

それは物じゃなくても良くて。
「この人のこういうところが好きだなあ」と噛み締めたり、またそれを言語化して伝えたりすると人間関係が長続きする。ような気がする。


さっそく友達に「金木犀の匂い好きなんだよね」
と言ったら、金木犀の香水をプレゼントしてくれた。
「貴方のこういうところ好きだよ」と伝えたら、「私も貴方のここが好きだよ」返してくれた。

何気ないけどちょっと心が暖かくなる。


地元が好きだ。

友達が好きだ。

ラーメンが好きだ。

青色が好きだ。

家の周りに生えていた金木犀の匂いが好きだ。


新しい土地、新しい仕事、そこで出会う新しい人々。
これからまた「好き」を増やせたら、いいな。

今日はこの辺でゆる〜く締め括る。

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