高架下のとうふ
同行者がほしい店がある。そのひとつは有楽町駅ちかくの高架下「新日の基」だった。仕事帰りな人の憩いの場であると共にご亭主アンディさんの発信力で外国人客が押しかけるいい意味でカオスな場。大声で話さないと会話がかき消されるほど喧しく、気のおけない友人とバカ話しながら飲みたい空間だった。
今では「例の状況下」でほとんどひとりで行く。肉豆腐を赤星で流し込むのがたまらない。かつての喧騒がウソのような静かな空間。そういう店で飲むは好きだけどそれはここの本来の姿ではない。テーブルをひとり使いするのが心苦しくなる日が早くこないかと思うばかりである。