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春!失恋世界

わたしは恋多き女だ。
「恋多き」というのはいわゆる恋愛に限定したものではなく、
色々な季節や天気やものや風景、風、光、音楽、友達、先輩、後輩、過去の思い出、昔好きだった人たち、人からもらったことば、昔飾っていたもうどこにもない花、花の匂いや手触り、都市開発でなくなった場所、物語や未来、自分やひとの感情、信念、身体、だらしのなさ、真面目さ、表情
ひとつひとつ恋してて、
このまえいくつかいっぺんに失恋した。数日だけ世界と喧嘩してたのでご飯食べられなかったけど回復した。

失恋するのは自分の一部だと思ってたものが切り離されてお別れすることだから、すごく痛くて嫌だけど、その度強くなるチャンスだと思おう。
失恋しすぎで笑えるけどこれは恋多きにんげんの宿命なのである。恋するたびに世界はきらきらしていたし、愛するのを諦めなければ、何回か間違えても嫌でも成長できる。人生はきっと恋して失恋して成長する(許せるものや愛するものが増える)の繰り返しだ。

たとえば、
あんなに大人になれないことに怯えていたし、その一方で少女である自分に執着していたのに、いつのまにか執着も怯えも消えていた。
自然に大人になっているような気もするし、かえって少女性を獲得したような気もする。
あんなにひとを傷つけることにも傷つくことにも怯えていたのに、(もちろん傷つきたくないしできるだけ傷つけたくなんかないが)反省しながらも怯えずに、次は誤らないようにと受け止められるようになってきた。20さいは過ぎても心の成長期は終わらないのだ。
(「20歳過ぎたら人は変わらない」とかそういうことばひとつひとつめちゃ怖かったよね。でも、どんなに未来こわいよーってしていても、私の胸の中には恋と愛にまつわる記憶と今しかないのである。)

わたしはどんな私になっていくのか、これからなににいくつどんなふうに恋をしていくのか。いくつの恋が愛へと育ってゆくのか!
恋多き女の旅は続く。(?)

🚃🫧💨🎶

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