常州国家高新区訪問
先日常州に行く用事があったのですが、この機会に常州国家高新区に行ってきました。今まで何回もオフィスに来てもらっていたので、こちらからもいつか行こうと思っていたのであります。実は常州に行くのはこれが初めてでした。
いろいろとお話を伺いました。大きく3つの話題があり、①投資誘致活動について、②コロナ期間中の常州エリアの経済について、③常州エリアのワーカー募集について、です。
開発区の中には日本に事務所を設けているところがありますが、常州もまた東京に事務所を開設することを決定したとのこと。投資誘致活動は外部から顧問を雇って開拓してもらう形もあるのですが、東京事務所が完成すれば自ら人を派遣して投資誘致活動を行っていくとのこと。
投資誘致活動といえばよくあるのが投資誘致セミナー。しかし、単にこのようなイベントを開催するだけではあまり効果的ではないらしく、もちろんその内イベントは開催するものの、どのような形で行うかはこれから考えていくとのことです。何かテーマを決めてやるのがいいのではないかということでした。実は私、2014年に常州国家高新区がみずほ銀行で開催したセミナーのゲストスピーカーとして呼ばれたことがあるのですが、その時のテーマは医療でした。今度は何がテーマになりますでしょうか。今の時代だとエネルギーあたりでしょうか。
コロナ期間中は多くの都市で経済は停滞したものの、常州は好調だったそうです。中国の動力電池の生産は常州界隈にかなり集中しているらしく、電池生産がかなり貢献したようです。BYDや寧徳時代の工場もあり、BYDの電気自動車もかなり生産されているそうです。こういう状況もあって、次テーマとしてエネルギーあたりになるのかと思った次第です。
常州の工場でワーカー募集するのは問題なく、非常に人を集めやすいそうです。相対的に生活コストも安いことから好んで常州にやってくる人も多いそうです。一方で、彼らが蘇州の投資誘致部門と情報交換したところ、蘇州でワーカーを集めるのは結構難しいそうです。とある日系工場がワーカーの募集をかけたところほとんど集まらなかったことがあったそうです。蘇州は常州よりもサービス業が発達しており、人がそっちに流れてしまう、どうやらこれが理由のようです。
ここにはあえて書きませんが今の現状からして投資誘致は決して簡単ではないというようなお話もさせていただきました。このような話や上に書いたような話について投資誘致部門の方と情報交換したわけですが、こうした方々とこのようなやり取りするのも結構久しぶりでした。ヒトの移動も一時と比べるとかなりたやすくなってきましたので、こうした交流の機会がもっと増えていくことになりそうです。