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【作家紹介】kuroma by EDIT/SANUKI #00

2023年1月26日〜2月26日に香川県高松市で開催される「EDIT/SANUKI #00」。4名の作家たちによるグループ展となります。今回は第一週に公開制作を担当するkuromaさんをご紹介します。

プロフィール

kuroma

1995年高知県生まれ。香川県高松市在住。抽象作家。猪熊弦一郎先生に影響を受け、香川県にて制作活動中。21歳から本格的に作家としての活動をスタートし、瀬戸内リトリート青凪、四国水族館、マックスボウルなど巨大壁面に制作を手掛けた。また、個展活動にも力を入れている。

※以下の記事は2022年に開催された三豊鶴酒蔵Art Restaurantでのインタビューを再編集したものです。

経歴

ーこれまでの経歴について教えてください。絵を描くことになったきっかけはありましたか?

小学生の時に、学校の体育館に来てくれた獅子舞の躍動感がすごかったんです!その感動を伝えたくて、家族や友達に対して必死に言葉で説明しようとしたのですが、全然伝わらず…

ちょうど、「最近あったいいことを絵に描きましょう」という宿題があったので、獅子舞の絵を描いてみたら、周囲の人に「すごく伝わった!」という感覚があったんです。これが、一番最初の絵のきっかけです。「言いたいことを絵を通してなら伝えられる!」と思ったんですよね。

学校では美術やデザインを専攻し、学生時代からアーティスト活動を始めました。

瀬戸内リトリート青凪とマックスボウルではウォールアートを手掛けました。大きくてキャッチーだったのか、それ以来壁に描く依頼が多くなりました。個展活動にも力を入れていて、高松や直島でも個展を開催しています。

香川県善通寺市のボウリング場「マックスボウル」のウォールアート


ー猪熊弦一郎先生に影響を受けたそうですね。当時のことを教えてください。

香川県丸亀市にある猪熊弦一郎美術館に初めて行ったときに、「うわ〜、なんか今までやってきたこと全部よかった〜!」と、助けてもらえるような感覚がありました!また、作風が変わり続けていく様も、魅力の塊のように感じました。一人の男性として憧れた感じです。

作品に影響を受けたというよりも、「作品作りに対しての気持ち」や、「生活水準」さえも憧れたんです。猪熊弦一郎先生のようになるための生活を送るために、食事をとり、家事をし、絵を描いています(笑)

作風

線の作風

ーkuromaさんの作風は、線を重ねたドローイングのようなスタイルで、風や空気の流れを感じます。なぜ、この作風になったのでしょうか?

そのとき・その場所の空気感や、空間を包むイメージで描いています。

現場で直接描くスタイルが合っていて、楽しいんですよね。今までは、線をうまく描けるようになりたいと思って、とにかくドローイングを極めようというストイック精神で描いていたのですが、実はそうではなくて、その場のノリを楽しんでいるのかな、と思い始めたところです。その時その場所の空間を意識して描いていることに最近気がつきました。

ー今回展示販売する作品について教えてください。

自分の家で育てている金柑の葉っぱをスケッチをして描きました。

最近意識しているのは、葉っぱの花の下の萼(がく)の部分。これを見ることで何枚の花びらなのか想定できるような規則(ルール)があります。小さい時から植物に興味があったんですよね。今も大好きで、たくさん集めています。

水を吸い上げる茎の断面の模様、とても面白いんです。地球だと思います!こんな感じで作品を作って、タイトルを「nature space」と名付けました。普段あまりタイトルをつけないので、今回の作品は珍しいです。

ーありがとうございました。

展示会概要

kuromaさんの公開制作は2023年1月26日から1月29日までの4日間です。
たくさんの方のご来場お待ちしております!


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