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へんないきもの展アーティスト紹介:reiko.matsuno(まつのれいこ)

2024年1月5日から13日に香川県の琴平町で開催される「へんないきもの展」。この記事では、参加アーティストの1人、reiko.mtasuno(まつのれいこ)さんをご紹介します。

へんないきもの展とは

「へんないきもの展」は香川県琴平町にあるSando Sand. Standで1月5日から開催される展示販売会です。香川県在住の3名のアーティスト(絵画、彫刻、土器)の作品が並び、即売会形式で販売されます。(ご購入いただいた作品はすぐにお持ち帰りすることができます)


reiko.matsunoさん

香川県出身、在住
京都芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業
デザイン事務所、印刷会社勤務を経て芸術士として10年間活動し退職。
現在はアーティスト活動をメインに行う。

ーアーティスト活動のきっかけを教えてください。

小さい頃は、ずっと絵が苦手だと思っていたのですが、高校2年生のテスト期間中に突然絵を描き出したんです。

イラストを描いて「こんなの描けるんや〜」と色塗りしたら楽しくなって、それを友達に見せて…というサイクルでどんどん描くようになりました。

やがて絵画教室に通うように。最初は趣味のコースに入ったのですが、受験の時期から受験対策コースに入ってデッサンなど本格的な勉強を始めました。その後、京都芸術短期大学ビジュアルデザインコースに入学しました。

短大では、1年目にデザインも映像も絵もタイポグラフィもあり色々やりました。2年目になってはデザイン系を選択し、卒業後はデザイン会社に就職しました。「とりあえずどこか就職しないと」という思いがあって、絵ではなくデザインをやっていた、という感じです。

働き出したら絵を描く暇も余裕もなくて、1年に1枚絵を描くのがやっとになってしまいました。生活を組み立てるのが大変でしたね…

その後も絵はやりたいこととしてずっとありましたが、絵だけでやっていけるのか不安もあり、しばらくは会社勤めを続けていました。

転機になったのは、震災です。
報道を見る中で「死ぬときに後悔はないか」という自問自答をするようになり「絵を外に出さなかったことを後悔する」という答えに行き着きました。そんな時期にたまたま芸術士の求人を見て、転職しました。

芸術士とは
香川県高松市を中心に幼稚園や保育園に派遣され、芸術活動を行う事業。芸術士は、子どもたちの無限の可能性を信じ、子どもたちの感性と創造力を最大限に引き出す手助けをします。それは、あれこれと指示することではなく、子どもたちを見守り、励まし、豊かな感性を育てていくことです。
また、芸術士の目を通して見、気付いたことを保育士、保護者、さらに社会に伝えます。子どもたちに関わる社会がこどもたち個々の個性を育み、感性豊かな子どもたちが育つ環境になっていくと考えます。芸術士は、子どもたちと社会を繋ぐ架け橋です。

ホームページより

芸術士をしながら、絵を描く活動に集中できるようになったのがコロナ前くらいです。2018年くらいから京都の学校に通い始めて、もう一度絵を本格的にやろうと思ったんです。


ー今回出展する作品群の制作を始めたきっかけを教えてください。

今回出展するのは、「いきもののようなもの」というシリーズです。

京都の学校の授業でフリーペーパーを作る事があり、それから毎月作って配っていました。その中にあったイラストを見た先生が「もっとこのシリーズを描いてみたら?」とアドバイスしてくださったんです。これが「いきもののようなもの」の始まりです。

1日1匹をSNSにアップしたらいいかも、という軽い気持ちで始めて、instagramのアカウントもスタートしました。

「いきもののようなもの」のシリーズは、いろんな紙にアクリルで描いています。

最初こそ、落書きのような気持ちで描いていましたが、だんだんこだわりが出てきました。1日5〜6匹描いてたのが2〜3匹になり、線画から徐々にベタ塗りになって模様も増え、制作にかかる時間も長くなっていきました。

作り始めて500匹目で一旦休止に。今年の夏に再び再開し100匹描いて今は合計600匹います。

休止中に振り返ってみたら「あれは修行だったな」と思いました。直感で紙の色や絵の具の色を選び、考えないように直感で描く、というやり方の修行です。締切を自分で作ってとにかく描くスタイルだったので「やるしかない」という状態だったんです。

1日1匹アップするからこそ出てくるものもあります。すんなり楽しく描ける日もあれば気乗りがしない日も。「筆持ってみたら描ける日もある、とりあえず筆を持ってみよう」という感じで、極力何も考えないように描いていました。

キャンバスではなく紙に描いていたものあって、失敗してもいいからどんどん描こうという気持ちで紙に向かっていました。今ではやってよかったと思いますね。


ー「いきもののようなもの」に何かモチーフはあるんですか?

モチーフは特にはありません。極力なにも考えず直感に従って筆を動かしている感じです。

散歩中に見る鳥たちや山登りで見た植物、動物園の動物たち。羽根や模様や足の形などの細かいところをよく見て観察しています。


ー今後やりたいことや、展望はありますか?

「いきもののようなもの」シリーズは、1〜300まで既に展示をして販売もしていますが、301~600は眠っている状態です。

今後、この300匹の本を作って世に出す予定です。

同様に、制作している他のシリーズ(鳥の張り子、鳥の絵、陶器など鳥関連のもの)と「いきもののようなもの」を展示販売していきたいです。

個展は2月に東京、7月に京都で開催を予定しています。

ー会場にお越しになったお客様にメッセージがあれば教えてください。

いきもののようなものと特徴を見て「ニヤリ」としてくれたら嬉しいです。

面白がってくれる人が少しずつ増えているのが本当にありがたいと思っています。

ーありがとうございました。


手が動くままに、ご自身の観察眼を生かした魅力的なフォルムでいきもののようなものたちを描いているまつのさん。カラフルないきものたちが並んで展示される姿は圧巻です。

ぜひたくさんの方にお越しいただきたい展示です。


今回は即売会形式を取ります。
作品はその場でご購入、お持ち帰りが可能です。
現金かpaypayでお支払いください。

たくさんの方々のお越しをお待ちしております!

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へんないきもの展
日時:2024年1月5日(金)〜13日(土)11:00~17:30
休廊日:月曜・火曜(1月8日・9日)
場所:Sando Sand. Standギャラリースペース
香川県仲多度郡琴平町725 HAKOBUNEビル1階

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