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じぶんの弱みをさらすという1%の本質

講師という仕事は、「何かを教える」こと。

しかし、この仕事に1%の本質があるとすれば、それは教えることではなく、じぶんの弱みをさらすことなんじゃないかとぼくは思っている。

じぶんの弱みをさらすことってなかなか勇気がいる。
でも、その勇気はムダではない。

弱みをさらすことって相手の心を開くから。

心が開くと、別に講師のすごい話でなくたって、わかりやすいテキストがなくても、隣の人のちょっとした素朴なコメントが気持ちを動かしたりするもの。

講師の教えってともすると「こうするとうまくいくよ」と言う正解的な話に寄っていきがちだ。

気をつけたいのはそういった話をする時、自然と話し手の目線は上からになる

上から物事を言われることって、人はあまり好きじゃない。
上からとは、つまり正論。

正論をマジメな顔してマジメに言われることほど、つまんないことはない。

少なくともぼく自身がそうだ。
つまらなくて心を閉ざす。

あなたはどう?

だからこそ、ぼくは1%の本質を大切にしている。

それは、繰り返すけど「じぶんの弱みをさらす」こと。

今でこそ物事がうまくいかなかった若い頃の経験が本当に役に立っている。

「空回り・不器用・マジメ」この三拍子の人間だったからこそ、語れる「じぶんの弱み」。


一例を挙げると、、

・社会人なりたての頃、女性の上司から文房具を投げつけられていた話
・なぜ始末書をぼくは3枚も書いたのか
・真剣にスピードラーニングで英語をマスターしようとしていた話
・長年付き合った人にプロポーズしたら断られ、失恋した話
・知り合いがいない土地に転勤になり、ずっと孤独で過ごしていた話
・ある日突然ぎっくり腰とウツになった話
・仕事の結果がなかなか出なくて、何人もの後輩に追い抜かれる数年間
・付き合っていた彼女からネットワークビジネスの誘いを受けた経験

などなど


そんなマイナスモードの話をリスト化している。
今は(じぶんでは)面白おかしく語れてしまう。

もちろん当時は顔面蒼白、ショックで傷ついて、しょげていただけ。
しかし、なんだかんだ乗り越えて今生きている。

時間って物事の解釈を変え、人をたくましくしていく。

講座でそんな話をしてると、みんなゲラゲラ笑っている。

そして次の関心は、そんなマイナスモードからぼくがどうやって立ち上がっていったのか、その小さな物語。

その時、みんなの心がオープンになり、そして目がもっともキラキラしている(気がする)。

誰しもが、失敗したこと、恥ずかしい思い、挫折など似たような経験をしているから共感しやすいんだと思う(成功談だとそうはいかない)。

マイナスモードの話でつながる時、人は「自分ごと」で考え始めている。



いまさら言うまでもなく、誰の人生にだって山があり、谷がある。

ぼくはいつも言う。

「山よりも谷。谷が資産に変わるよ。」

そのことを信じてもらえたら。
失敗してもネタができた、と笑って解釈してもらえたら。
挫折はいつか逆転の物語の源になると思ってもらえたら。


「とっとと弱みをさらして未来を軽く生きていこうぜ。」


結局これがぼくが一番伝えたいメッセージ(1%の本質)なのかもしれない。

いかなる仕事にも1%の本質ってある。
あなたの仕事だったら?
あなたなりに大切にしている1%とはなんでしょうね。

それでは、また。



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