ごまかしうさぎ

人生の雑記帳 オススメの楽曲やオリジナルイラストも載せています

ごまかしうさぎ

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最近の記事

詩と死

  先日、詩人の谷川俊太郎さんが亡くなったと知った。 私の記憶の中で谷川さんの詩と出会ったのは教科書に載っていた「朝のリレー」だ。 「朝のリレー」 カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする この地球で いつもどこかで朝がはじまっている ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうしていわ

    • 素敵なお客様のお話

        今はもう潰れてしまって無いけれど、以前勤めていたカフェの常連に女優さんがいました。 私はその女優さんが昔出演していた「すいか」というドラマがとても好きでした。 演技もどこか飄々としていて、時にユーモラスで、でも誰もが持つ人間臭さを色濃く魅せる姿にはっとさせられる。 その女優(Kさん)はとても魅力的な方でした。 お客様から丸見えのオープンキッチンで調理を任せられたカフェで働きだして数日。 朝のワンちゃんのお散歩の帰りにKさんは立ち寄ってくれました。 愛想笑いや不機嫌

      • おもいで

          今日は生憎の雨で、そんな時に限って買い物や支払いで外出しなければならず、新しく買った傘を開いて自宅外の階段を降りた。 肌寒いからニットのアンサンブルを着て水溜まりを避けつつ歩く。 晴れてたら自転車なのになぁと、思いながらもまだ手ぶらの内は気楽に歩ける。 近所の半野良の猫が住み着いてるお家の軒下で雨宿りをしていたから声を掛けたら傘の中まで歩いてきて私に甘えた。 こういう時に歩いていると、色々な記憶が蘇る。 今日は、夫とのことを思い出していた。 夫と私は交際期間が短

        • 工業地帯の夜

            またもや日にちが空いてしまいました。 書きたい気持ちはあるのになかなか書けていませんでしたが、イラストはいくつか描きました。 人生初のファンアートなんかも描いたのですが、それは恥ずかしいので秘密にしておきます。笑 私の描く絵は夜が多いです。 夜が好きなのも勿論ありますが、家族が寝静まってから好きな音楽を聴いたり、好きな動画を観たり、自分の中の描きたいイメージを膨らませやすいからです。 力量はありませんが⋯。 noteに載せているイラストはデジタルですが、紙に描

          本日の勝手におすすめ曲

          就寝御礼(Original Mix) PSYQUI   お久し振りなnoteになってしまいました。 9月は私的なイベントが多いのでなかなかゆっくり書けませんでしたが、気が付けば10月!! 暑さが時折振り返して来ることもありますが、空気がいよいよ秋になってきましたね。 秋と言えば「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」⋯色々思い浮かびますが、私は秋の夜長を音楽と共に過ごすのが好きです。 そんな秋のメロウな夜に聴きたい一曲が「就寝御礼」です。 聴き心地の良い歌声と秋の夜

          本日の勝手におすすめ曲

          お絵描きするぞ

            最近、友達から「ごまかしうさぎも絵を描きなよ」と言われた。 全然上手くないし、道具も無いし、等と消極的になっていると、友達は私の絵が好きだと言ってくれた。 そんな事久々に言われたし、友達にそんなに私の絵を見せたことがなかったので非常に驚いた。 両親は学生時代美術部だったのだが、美大を目指したりする程では無かった。 中学の同級生だった2人の再会は違う高校の美術部の交流会だそうだ。 なんだかロマンチック⋯。 そんなわけで、子供の頃から両親はよく一緒に絵を描いてくれた。

          お絵描きするぞ

          本日の勝手におすすめ曲

          🎸ブランデー戦記 🎧Coming-of-age story   眠れぬ夜にまたひとり音楽の森を彷徨い歩き辿り着いた一曲がこの曲です。 最近、私が若い頃に聴いていた様な楽曲と似たテイストに出会える嬉しさ!! 音楽はかなり雑食タイプな私なので、固執しない様に様々なジャンルを聴くのですが『ブランデー戦記』の奏でるメロディーは自分の記憶の中に置き忘れた10代がザワつくのです。 そしてまた、そんな音楽を作り出してくれる若い子がいることを嬉しく思っています。 本日のごまかしうさぎ

          本日の勝手におすすめ曲

          夏休みあれこれ(5)

            さて、家族全員夏休み最終日でございます。 そう言えば、ここ数年夏休みらしい夏休みを過ごしていなかった気がするなと振り返りながら賑やかな朝食の時を過ごしました。 リビングから窓の外の庭ではしゃいでいる父と姪っ子を見つつ帰り支度をしていると、部屋に入ってきた父が「帰る前に木更津のアウトレットに行ってみようか」と言うので車に荷物を積み込む。 子供達が別れを惜しんでいるので妹家族の車に一緒に乗せてもらい、賑やかな車内でスタートしました。 今日もジリジリとした日が差していて

          夏休みあれこれ(5)

          夏休みあれこれ(4)

            気付いたら夏が終わっていそうなので、慌てて書きます。笑 さて、本日は少しのんびりするか⋯という事で既におなじみ感が出始めたショッピングモールへ。 「ゲームセンターで遊ぼうぜ」というわけです。 子供達は曾祖母から軍資金をちゃっかり頂いていて2人揃って到着早々消えました。 私も久々に妹とお喋りしながらUFOキャッチャーをして(撃沈して)、昨日の疲れも引き摺っている為近くのベンチで項垂れておりました。 夫も自分がやりたいゲームを一通り終わらせたらしく、まだ子供達も遊んで

          夏休みあれこれ(4)

          夏休みあれこれ(3)

            昨日は移動と再会で終わってしまいましたが、いよいよ今日は朝から遊べるぞ!!という事で 千葉にあるのに『東京ドイツ村』笑、まで行きます。 ここには何度も遊びには行っているのですが、水遊びが出来る所の水がとても冷たくて気持ちが良いのです。 実家から既に水着の私達。笑 さすがに祖母は炎天下で過ごすのは危険なので涼しいお家でお留守番です。 開演前に到着したはずなのですが、既に開いていて焦りましたが、無事水遊びできる場所の側に駐車出来ました。 まだあまり人もいなくて静かで

          夏休みあれこれ(3)

          夏休みあれこれ(2)

            夫の仕事の都合で妹家族より一日遅くれて千葉の実家に到着した我が家。 妹家族は義姉宅へ行っているらしくその日の夕食は両親と祖母と近くのショッピングモールへ行きました。 両親が人数が多いので妹家族が帰る前にお風呂も済ませたいと言うので、本当に食事だけですぐ実家に帰る事になりました。 ショッピングモールの外で売っていたりんご飴がどうしても欲しくなり買わせてもらう。笑 初めはプレーンだけ買って帰ろうと思っていたのに、メニュー表を見て 「え?紫蘇??紫蘇って何??ゆかり?甘

          夏休みあれこれ(2)

          夏休みあれこれ(1)

             先日、夫と話していて「夏真っ只中は嫌いだけど、夏の始まりと夏の終わりは好き」という結果に落ち着いた。 夏の始まりは、まだ空気がカラッとしていて、でも日差しは強くなってきて木々が葉をキラキラ光らせて「さあ、夏が来るぞ」と自分の中に存在する子供の頃の夏の記憶が胸を高鳴らせる気がするのです。 夏の終わりは打って変わって切なさや物悲しさ、古い恋愛の記憶なんかが胸をざわつかせる。 誰もいなくなった海水浴場、唐突に吹く秋めいた風、冷えた部屋が少し寒く感じた時に見た台風情報、そん

          夏休みあれこれ(1)

          やさしい気持ち

          子供によく言われる言葉があります。 「お母さんて本当に優しいよね」 なんて事ない日常でよく言われるのですが、私としては特別な優しさを見せているとも思ってはいないのです。 だから大概「そうかな」としか返せないのですが、横でスマホを見ている夫に子供が「ねぇねぇ、お父さん!お母さんてすごい優しいよね?」 と聞くんです。 夫はお喋りな子供に少し面倒そうに「うーん」と肯定なのか?と思える返事をするのですが、私が「んんん?」とジロリと睨むと悪ふざけが始まる⋯そんな流れがいつもです。

          やさしい気持ち

          友達の死と夫との出会い

          怪談好きのオフ会について書きましたが、その中で起きた出来事について今回は書いてみようと思います。 怪談SNSでのオフ会は主に怪談トークライブがある日に行われていました。 新宿歌舞伎町にあるライブハウスで深夜からトークライブが始まるので、オフ会の開催場所も新宿が多く、東口喫煙所での待ち合わせが定番でした。 最初の数回は緊張していた私も何度か参加する内にオフ会常連者となり、日頃SNSでしか繋がりの無い遠征組に会える嬉しさや初めて参加してくれるという方に会えるワクワクに心躍らせ

          友達の死と夫との出会い

          怪談を摂取する生き方

          ここ数年ブームと言っても過言では無い怪談ですが、私は親の影響もあり不思議な話や怖い話が大好きな子供でした。 私自身もいくつか体験談を持っているのですが、そんな私が若い頃ハマったのが「怪談新耳袋」です。 サクサクと読みやすい短いお話が詰まった実話怪談です。 短いのに深淵を覗き見ている様な不安感や恐怖に襲われ、あまりに身を乗り出すと背中を押されて自分が話の中の一人になってしまうのではないかとゾクゾクしながら読み耽っていました。 そんな時、毎月買っていた雑誌に携帯サイト版新耳

          怪談を摂取する生き方

          私と音楽の出会い

          私が初めて意識を持って耳にした音楽は父の趣味でコレクションしていたジャズのLP盤だ。 ずっしりと重たい箱から父が聴きたいものをじっくりと選び丁寧に丁寧に針を乗せる。 そんな作業を横で大人しく見つつ2つのスピーカーがブルブルと振動するのを待ち、ぼーっと眺めるのが好きだった。 重厚感のある音が左右の耳から脳内を駆け巡りクラクラした。 普段お喋りな父だけどジャズを聴いているときは黙ってじっくり音に耳を傾けている。 その時間がとても心地好くいつしか父のそばでごろんと横になった小さ

          私と音楽の出会い