見出し画像

#10 学生起業家に至るきっかけ_平賀良

はじめまして。東京工業大学物質理工学院 修士課程1年の平賀良と申します。

普段は、医療器具の一つであるカテーテルの生体適合性を向上させるための、次世代型金属の機械的性質を研究/開発している大学院生です。

しかし、2019年の11月に休学をして、GoMA(ゴーマ)株式会社(本拠地:東京都港区)を立ち上げました。

現在は、GoMA株式会社の代表取締役として、会社を経営している「学生起業家」です。

就活生と人事のマッチングアプリ「Matcher」で、人事側で登録したところ、就活生から数多くの依頼を受けたので、「学生起業家」としてのコンテンツは一定の需要があるのではないかと考え、今回noteにて就活生から多く受ける質問を中心に、記事にしてみました。

良かったら最後まで、読んでいただきフォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

--------------------------------------------------------------------------------------

▼仕事を自分で作り出す環境

#9で 、Onejapanハッカソンに参加した際のチームマネジメントについての話をしました。今回は、その続きから書かせていただきます。

前回、チームマネジメントをする際に、まず大義名分を共有し、ゴール設定や目標を決めることが重要であるという話をしました。

パワポカラオケの場合、「地域活性化の一環として、パワポカラオケを地域のタウンカフェでイベントとして開催し、そこに地域の方を呼び込んで、評価していただく。定量的な評価で言えば、これを機に、パワポカラオケを使ったイベント立候補者を見つける」ことをゴール設定としました。

このゴール設定は、開催目的である地域活性化とも紐づいていますし、大義名分としては十分です。

こういった文章化を始めにすることによって、これ以外の無駄な思考や議論を生まないため、チームとして、ゴール達成を円滑に進めることが可能です。

--------------------------------------------------------------------------------------

以下は、実際にチームメンバーにSlackで共有した文章です。良ければ、マネジメントの際に参考にして下さい。

皆さんお疲れ様です。
これから発表に向けて頑張っていきましょう!
まずは皆さんとの視点合わせに簡単ですが、
今回開催のOnejapanハッカソンでの我々の目的について定義させてください。
▼Onejapanハッカソンの開催目的
Onejapanハッカソンは「街を盛り上げるエネルギー」を提供する場として開催しています。そこから技術と地域課題が繋がる一端を垣間見ることが出来る、そんな活動を主体としています。
▼我々のアプローチについて
少子高齢化や核家族化が進む今、人と人との繋がりが薄く見えるような時代を我々は生きています。
我々はそのような状況を「パワポカラオケ」というソリューションを通じて
人と人との繋がりを明るくアップデートします。
▼具体的には?
まず「パワポカラオケ」を使ってイベントを企画し、特定の組織(商店街)の方を招待して、実際にパワポカラオケを楽しんでもらいます。
その際に使用するスライドは、実際に取材を行い、カメラで撮影したものを使います。
登壇する人はもちろん、観覧する人は身近な人がプレゼンをする、
馴染みある風景などを織り交ぜた発表を見てもらう事で楽しんでもらいます。
(すると自然と会話が生まれる気がしませんか?)
▼目的/ゴール
実際に楽しんでもらった先にはツールを無償で公開し、イベントを主催する人を公募します。
我々の成功の定義は、イベントを主催する人が立候補してくれることです。
立候補者がいる=地域活性化を加速できるということになるからです。
▼特別な点
(提供できるアセット)
会場はタウンカフェを使う想定なので、
街のリソースを使う事で費用負担を軽減できます。
(基本使用料は無料)
暫定ではシステムを使うことに関しては、無料とします。
※ただし商用利用の場合はその限りではありません。
▼なぜお金稼ぎをしないのか?
ニーズを満たせるか市場調査をする段階なので、今は調査をすることをメインとしたいです。

こういった文章を一番最初に共有し、「僕は技術的な面を担当するので、それ以外の箇所をよろしくお願いいたします。」などと指示を仰げば、チームメンバーは勝手にこの文書に基づいて、自分のできることを探し出します。

それ以外の無駄な議論に、チームの時間を使うことが、起こりにくくなります。

例えば、「タウンカフェを使う必要があるので、どこにするか場所を決めよう」とか、「地域の人を呼び込む必要があるので、集客方法を考えよう」といった、他のチームメンバーが何をすればいいのかを考える基準を作ることができます。

「集客方法なら、開催場所付近でチラシを配ると効果がありそうなので、チラシ作成します!」などと、自分の得意なこと、あるいは出来ることをおのおのが探し、仕事を自分で作っていく環境ができるのです。

これが、チームをマネジメントすることなんだ!と学習しました。

--------------------------------------------------------------------------------------

実際このような方法で、川崎市の鹿嶋田という場所で、タウンカフェを借りて、パワポカラオケのイベントを開催し、地域の方を呼び込んで体験していただきました。

画像1

画像2

これを機に、「別の場所でパワポカラオケのイベントをやりたい」と言っていただいた地域の方もおり、目標としていたゴールを達成することができました。

詳細に関しては、当時のnote記事を参考にしてください。

--------------------------------------------------------------------------------------

▼プロジェクトマネージャー(PM)の役割とは

僕が学習したチームマネジメントの方法は、エンジニアいわく、組織のプロジェクトマネージャーが取る方法であるといいます。

PMは、組織が目的/ゴールに向かって正しい手順、道のりで作業ができる環境を提供することであって、それを用意することが大きな仕事です。

組織には様々な考えの人間がおり、例えば今回の場合でいうと、「イベントを開催するよりも、マネタイズできることを考えよう」という人がいるとします。

しかし、目的に立ち返れば、「今回の目的は地域を活性化させることであって、マネタイズすることはそれに該当しないからやりませんよ。」と言うことができます。

これは、大義名分がしっかりしているから、こういった意見に対して、目的を見失わないように誘導することができるのです。

なぜマネタイズしないのかは、最初の文章でも語っているので、こういった議論にすら、ならないかもしれません。

しかし、組織というのは以外にも単純で、こういった大義名分がないと、方向性をすぐに見失って、マネタイズの意見に流される場合があります。

そうならないように、PMが仕事をするわけであって、これができる人材というのも、意外と少ないということが分かります。

--------------------------------------------------------------------------------------

これは起業をする上で、会社の代表が持つべき考えであると、僕は思います。

会社の方向性を決めていく上で、大義名分があって、それに乗っ取った行動指針を提供していかなければ、協力者や社員、投資家を得ることは難しいです。

なので、自分が起業をする際は、PMのようにチームのマネジメントを重要な課題として考えよう、と当時は思いました。

このように、Onejapanハッカソンのようなイベントに参加することによって、起業に至るきっかけをひとつずつ掴んでいった気がします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。また、次回もお楽しみに!

【facebook】
https://www.facebook.com/ryo.hiraga.967
申請後、メッセージお願いします🤲

---------------------------------------------------------------------------

【会社概要】
会社名:GoMA株式会社
称号:東京工業大学発ベンチャー(授与番号110号)
設立日:2019/12/9
代表取締役:平賀良
所在地:東京工業大学田町キャンパス
東京都港区芝浦3-3-6
キャンパスイノベーションセンター5階
資本金:300万円
事業内容:
▼ソフトウェアの企画・開発業務
LINEとウェブの連携したシステムの開発。
各種ウェブサービスの開発。
各種センサーを利用するアプリケーションの開発。
各種Windowsアプリケーションの開発。

https://www.go-ma.co.jp

-------------------------------------------------------------------------

#学生起業家 #スタートアップ #ビジネス #東工大 #起業

いいなと思ったら応援しよう!

平賀良/Hiraga Ryo
起業したい若者の挑戦のために使わせていただきます! よろしくお願いします。