
おじい日記
昨日の夜おじいにまた怒鳴られた。
そもそも、パスタを作ってくれるってことでおじいがパスタをゆであげていたのだけど、
台所が蒸し暑すぎて渋谷の飲食店がひしめき合う通りの裏道にうっかり入ってしまって、排気口が何本も突き出しているああいうなんとも言えない暑さと食べ物の混ざった微妙な臭さが脳天をアタックしていたのだと思う。
そこでおじいが口を開いた
「俺はもうお前らにアドバイスとかしたくはないが・・・!!!」
この言葉から始まるおじいの小言は大抵私への説教
ダッシュで逃げたかったけど、ここは聞いてやろうではないかと思って
「全部言うて!!!!」
「Dimmi tutto!!!!」
と,立ち向かった。
昨日の朝、おじいは自分のスペースである半地下の倉庫を掃除していた。
「大型ゴミを捨てるので、お前らの家のドアを開けて、ついでにこれとこれも持ってきてほしい。」
と、鉄棒のような変な形の物体を指差すので、重いし持ちにくかったけど、私は鍵をポッケに入れてガレージまでそれを抱えて持って行った。
そこに、隣の棟に住んでいる気取った老夫婦がいたので普通に挨拶をしたのだけど、旦那さんの方はそそくさと先に行ってしまい、
奥さんとは1分ほど近況なんかを話して、私は家に戻ったのだが手伝ってあげられてよかった。だなんて思っていた。
そしたら・・・
夕飯のその時間になるまで溜めていたらしくて、
それが言いたかったらしいのです。
その「アドバイス」とは 私の部屋着を指差して
「そんなみっともない服を着て恥ずかしい!!!」
「油のシミがついてて最悪!!!」
「絶対に外に出ないで!!!」
「世間を知らなさすぎる!」
「そんな服捨てろ!!!!」
「あのご主人は教授をしてたんだ!(知らんわそんなん)」
と、私が油染みのついた部屋着で出て行って、あの夫婦に挨拶したことがたまらなく嫌だったらしいのだ。
いや、手伝えって言うたのあなたですし・・・。
家から用事の途中で出てきて手伝ってるの向こうだってわかるはずですし・・・。
色々伝えてみましたが、ムキーッてなってて通じてないっぽい……
「お前のイタリア語は日々悪くなってる!」
と最後に烙印を押されるのが常。
トホホホホホホ
面倒なヒトやわ……
ともかく、今後はどんなに急であっても私が助けないようにすることになりました。
はぁ〜〜そして、ルールは毎回変わるんよねぇ・・・。
いえね、こういうこと結構頻繁に言われてましてね。
良かれと思ってやったものの、その行為どころか最後には存在までも叩き斬るというこの手法・・・
おじいよ、さすがに疲れたよ(笑)
人のことなんて気にするな!
と、言いながら自分や自分の家族がきっちりしていないといてもたってもいられないみたい。
元教授夫婦にみすぼらしい日本人嫁・・・って思われて何が変わると・・・??
おじいにとっては変わるんですね。
確かにゴミ出しする時もポロシャツに着替えて行く人でしたわ。
結局、モシモシにとくとく聞いてもらって
客観的に見ても対面を死に物狂いでかっこつけることに
命をかけてきたおじいにとっては耐えられなかったっていうのは重々承知しております。
今まで大変やったこともよ〜〜〜くわかってるし、身内と思ってくれてるからこそここまで吐き出していることもわかってる・・・。
思い通りにならなくてきぃ〜〜って怒ってるのを見ると、小学校3年生の男子とかに見えてきます。
まあ、ともかくそんな何時間も腹に溜めていないで、せめて起こってすぐに言うようにしておくれね。
ちなみに、トマトソースのパスタはいつものように美味しかった。
おじいは食欲がなくなったようでさらに追加してくれたので、モシモシ氏のお弁当となりました。
そして
「買い物に行くから必要なものがあるなら買ってくる・・・」とモシモシ経由で言ってきたので、サラダ菜とチャイにするミルクを買ってきてもらった。モシモシは桃とぶどうを頼んだみたいですごい大量に買ってきた。
帰ってきた時には荷物運びも手伝ったよ。
吐き出させてもらってありがとう^^
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