旅の終わりに
イタリア名物と言えばタクシーの運転手ではないか。
対向車に向かって怒鳴る、大きめの独り言、そしてとにかく飛ばす。
人は良さそうなんだけれども。
日本への帰途、パレルモ空港にやっとのことで到着すると、旅がもはや終わったかのように安堵した。
安心したのもつかの間、チェックインカウンターには人の列。
現地の人々は麗らかで、慌てる様子もない。一方で、遅々として進まない行列にイライラとしてしまう、日本人の自分。
復路でのルーティーンは、やはりお土産を買う事。
職場に配る箱のお菓子などを買い込む。The・日本人。
時間に余裕があれば、空港内のバーで旅の終わりの乾杯をしたい。
機内に落ち着き、やれやれ。今回も無事に帰ってこられたなあ。
白ワインを飲みながら感慨にひたる。
帰ったら何をしよう。今度は帰国後の生活に向けて心が躍る。
まずは行きつけのお店に行って、シチリアワインを飲み直すのが良いかもしれない。
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