資金調達サイトを作って採用を加速。スタートアップの新戦略とは。
資金調達のニュースは、スタートアップにとって絶好のPR機会である。
資金調達を実施することは、様々な投資家から期待されている証であり、「おめでとうございます!」「期待しています!」などSNSで応援コメントも沢山増えるため、拡散されやすいコンテンツとなります。
実際に特設サイトを見ると、その企業の勢いを感じることができるし、たとえ知らない会社であっても、資金調達のニュースは自然と目に入ってきます。
過去の事例で言えば、カミナシさんの資金調達ニュースのサムネイルは、一目でサービスと結びつくデザインになっていて、とても好きでした。
このように、キャッチーなサムネイルや特設サイトがあると、注目を集めやすくなるのは間違いないでしょう。
なぜ資金調達サイトを作るのか?
さまざま理由があると思いますが、一番の理由は「優秀な人を採用するため」だと感じます。採用は多くの企業が抱える課題であり、自分が過去や現在勤めている会社も、エージェントを活用した人材探しや、採用カンファレンスへの参加など、積極的に取り組んでいました。
資金調達のニュースは自社をアピールする絶好のタイミングです。せっかくの機会を活かし、採用につなげるのは賢い選択ではないでしょうか。
とはいえ、「資金調達サイトを作ったことがない」という方が大半でしょう。そもそも、資金調達専用のサイトを作るという発想自体がないケースも多いかと思います。
これを機に、資金調達の機会がある方は、「資金調達サイトを作って、採用活動に活かしませんか?」と社内で提案してみましょう。また、制作会社やフリーランスの方は、スタートアップ企業に営業をかけてみるのも良い戦略です。
今はまだ資金調達サイトの事例が少なく、拡散効果も期待できるため、需要は十分にあるでしょう。まだ事例は限られていますが、時系列で資金調達に関するサイトをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
資金調達特設サイトまとめ
1. 株式会社hokan(シリーズB達成記念サイト)
公開:2023年10月
調達額:15億円
2. goooods株式会社(資金調達特設サイト)
公開:2024年4月
調達額:10.7億円(総額)
3. 株式会社estie(エスティ)(シリーズB 資金調達特設サイト)
公開:2024年10月
調達額:28億円
4. 株式会社YOUTRUST(ユートラスト)(コーポレートサイト)
公開:2024年5月
調達額:20億円
5. J-CAT株式会社(採用サイト)
公開:2024年6月
調達額:数億円後半規模(非公開)
6. 株式会社ダイニー(RECRUIT 2024)
公開:2024年9月
調達額:74.6億円
7. Nstock株式会社(採用サイト | Nstock Recruit Site)
公開:2024年9月
調達額:30億円
8. THINKR's NEXT PHASE!
公開:2024年8月
調達額:50億円(総額)
9. 株式会社スマートバンク(採用特設サイト2024)
公開:2024年11月
調達額:70.8億円(総額)
10. 株式会社TAIAN(たいあん)(シリーズA 資金調達特設サイト)
公開:2024年11月
調達額:約6億円
11. 株式会社hacomono(シリーズD資金調達特設サイト)
公開:2025年1月
調達額:120億円(総額)
さいごに
資金調達はスタートアップにとって絶好のPR機会であり、特に採用活動への活用として、まだまだ有効です。ぜひこの記事をきっかけに「資金調達サイトを作り、採用に活かす」提案をしてみてはいかがでしょうか。