【ゴルフ】100Y以内の距離感を整える練習~いつでもスコア80台のゴルフ#6~
橘です。スコア90台は連発するのに、なかなか80台でラウンドできないアナタのためにアドバイスを贈る本コラム。本日のテーマは100Y以内の距離感をつくる練習方法についてです。どうやっても逃れられない100Y以内。練習にもちょっとしたコツが必要ですよね。
まず100Yを整えよう
アナタは短めのパー4にやってきました。総距離は320Yのサービスミドル、ちょっとだけ打ち下ろしです。ここは是が非でもパーが欲しい。なんてったって、1日に6ホールはパーを獲らないと、80台のスコアが見えてこないから。それはスコアカードの分析からも明らかです。
ティーショットはうまくいきました。ピンまで100Yの距離、花道もありストレートに狙っていけるポジションです。アナタのPWのロフトは44度。いわゆる飛び系でロフトは立っていますが、100Yほどキャリーすることは分かっています。
バシッ! ピンにからむまではいきませんでしたが楽々のパーオン。確実に2パットで決めてパーです。ナイス・パー。普段の練習が生きています。
ただ、総ヤードが350Yぐらいならどうでしょう? 残りが130Yになるため、セカンドショットで普通にミスすること、当然ありますよね。あるいはティシーショットで大きなミス。セカンドで挽回できたとしても、さすがにグリーンには乗りはしません。つまり、前者も後者もパーオンせずに残り30Yだったり50Yだったり。1日に何度もあるシチュエーションです。ここでボギーでよしとするのも間違いではありません。しかし、1日に6つのパーのためには、こういった長めのアプローチを鍛えて「うまくピンに寄ればパーもありえるかもしれない」状況をつくる必要があります。
練習場の1階打席では100Y以内強化
ここで私がおすすめしたい練習方法をご紹介します。例があったほうがわかりやすいので、ここからは「ニューサンピア埼玉おごせ」の練習場を例としてご紹介させてください。
私の場合、2階打席と1階打席で練習の内容がぜんぜん違います。まず2階打席では、だいたい8・9番アイアン〜ドライバーを打ちます。飛ばしたボールがどのような軌跡を描くか、高い位置からだと見やすいからです。一方、1階打席ではPW以下だけ。100Y以内を強化することにフォーカスを当てて練習するためです。
1階。打席は左の端としています。飛球線上で平坦なスペースが多いからです。そしていくつかある目印をレーザー式距離測定器で測ります。
測った結果がこちら。
正面手前のグリーンまでは100Y。手前の台みたいなところで90Y、さらに手前の70Y地点にカゴがあります。右手のグリーンは50Y。ちょっと打ち下ろしになっています。そして左サイドにある2つの黄色い物体。写真ではわかりにくいんですが、タイヤなんです。奥のタイヤで50Y。手前のタイヤで30Y。さらに芝生が生えているところと生えていないところの境界線が15Yでした。なかなかいいバランスで目標物が配置されています。もちろん偶然ではありません。この練習場では、鳩山を代表するベテランレッスンプロ・吉山勝茂氏が常駐しているのです。距離が正確に把握できました。さぁ、やりますか。
10Y刻みとかまでは考えない
アナタがもし片手シングルハンデ(HC5以下)を目指すのであれば、目標に対して10Y刻みで打つ練習をしてください。でも、目標は80台。89打でも80台。18ホールのうち1ホールをパーとして、17ホールをボギーとするゴルフです。あまりシビアな目標を立ててしまうと、気持ちがもちません。練習が続きません。まずはほどよく配置された目標物にキャリーさせる練習をしましょう。結果、20Y刻み。なんだか不満に思うかもしれませんが、この20Yが整うだけで、劇的にストアはよくなります。
ただし、目標に向かってただ漫然とクラブを振りボールを打つだけでは、なかなか整いません。おすすめしたいのは、15Y、30Y、50Y、70Y、90Y、100Yそれぞれでどのクラブを使うか明確に決めること。そして(できれば、というかやるべきだと思っていますが)そのl距離に対して複数のクラブで打ち分けることです。
例えば30Y。私は53度のウェッジと58度のウェッジ、2種類のウェッジで打つ練習を続けています。理由は簡単。キャリーした30Yから先、ボールの転がりが異なってくるからです。
例えば写真のようなシチュエーション。グリーンエッジからピンまでの距離が短いために、あまりランさせたくない状況です。こういったときは58度。ある程度の高さが出てスピンが多い分、転がりが少なくなります。
一方、こちらの写真のように、グリーンエッジからピンまでランする幅がある場合。このときは53度で30Yキャリーさせます。58度と比べて高さが出ず低く勢いのある球が打ちやすいから、グリーン上でのランが期待できるからです。
最難関は50Yの距離感
アメリカPGAツアーで面白いデータが取られています。シード選手が50Yで寄せワンする確率と70Yで寄せワンできる確率を比較しているのです。一見、距離の短い50Yのほうが寄せワンの確率が高いような気がしますが、実は70Yのほうが寄せワン率が高い。つまり、世界最高峰の選手たちであっても、50Yの距離感をコントロールするほうが全然難しいのです。
アナタはさきほど、残り100Yのセカンドショットをきっちりグリーンオンさせることができました。これは残り100Yの距離が、PWでのフルショットで打てる距離だったからにほかなりません。フィニッシュでは写真のようにクラブが首の根元に巻き付き、ピタッと止まることでしょう。
ところがことウェッジに関していえば、首に巻き付くほどフルショットしてしまうと方向性がまったく整いません。なぜなら、ウェッジそのもののロフトが多い(角度が急である)ため、インパクト時にうまくボールがフェイス面に乗らない。だから球筋が安定しないのです。
ウェッジでのショットの際、フィニッシュのイメージはどうあるべきか考えて見ましょう。まずウェッジのフルショットは、シャフトが地面に対して垂直になるところまで。これであれば大振りする必要がないので、フェイス面の入射角が整います。さらにフィニッシュを1/4刻みで考えてください。あくまでイメージの話です。
90Yは48度でシャフトが垂直になるフルショット。70Yであれば53度のウェッジです。58度は難しいクラブなので、50Y以内限定。さらにフルショットはしません。いちばん長いレンジをカバーするのは53度。ある程度ロフトがありながら立ちすぎていないためです。図はあくまで私のヘッドスピードとクラブ重量での感覚です。アナタが普段行く練習場での目印が35Y、55Y、75Yであれば、その基準で振り幅を整理しながら練習すればいいでしょう。
いかがでしたか? 100Y以内の飛距離の整え方。こういった長めのアプローチの距離感が整えば、無理にグリーンを狙う必要もなくなります。結果、バンカーやラフといったハザードを避けることにもつながり、80台のスコア実現にとって大敵であるダボ・トリが減ってくるはずです。ご参考までに。
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橘ダイスケのマガジン一覧
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スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。
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