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【ゴルフ】グリーンは手前から攻めるべき理由①~スコア100切りの先へ#50~

橘です。一度でもスコア100切りを達成しても、毎回毎ラウンド100切りとはいかないアナタにアドバイスを贈る本コラム。記念すべき第50回目は、グリーンを狙うショットにおける考え方です。こんなとき、アナタはなにを考えて打ちますか? いつでもピン? いや、ここは状況判断が大切なところ。おすすめはいつでも花道狙い。手前から攻めるべき理由をご紹介します。パート1。

グリーンまで100Y、どうする?

バンカーに囲まれている

グリーンセンターまで残り100Y。砲台ぎみでまわりはガードバンカーに囲まれています。グリーンは左右前後25Yの円形で、ピンはほぼセンター。アナタのPWの飛距離はキャリー100Y。ここまで状況が整えばピンを狙っていいシーンですね。

100Yのとき

ピンまできっちり100Yで、グリーンの幅が左右25Y。こんなときに許される誤差はどの程度でしょうか? 計算します。左右のブレの誤差14.2度まではOK。逆にいえばこの状況でグリーンに乗せられないアナタのPWの誤差は14.2度以上となります。ちなみにピンまで5Y(左右10Y)の範囲内に打つために許される誤差は、いっきに5.7度までになっちゃいます。これを踏まえて、話を先に進めさせてください。

グリーンまで135Y、どうする?

次はピンまで135Yのシーンです。グリーンまわりの状況はさきほどと同じ。グリーンそのものの大きさを25Yとし、まわりをぐるっとガードバンカーに囲まれている状況です。

135Yの場合

キャリーで130Y、ランが5Y程度のクラブで打つと仮定しましょう。毎回100切り達成を目指しているアナタなら、たぶん8番アイアンぐらいでしょうか? ただ、番手そのものはこの際、関係ありません。この状況でグリーンをキャッチするために許される左右誤差は10.6度。100Yのときは14.2度だったので、いっきにぐっと縮まりました。ちなみにピンまで5Yに付けるショットを打つには4.2度。う~む。かなり狭いですね。

なら、グリーンまで170Yでは?

話をどんどんすすめましょう。次はグリーンセンターまで170Yだったとしたらどうでしょう。状況はいままでと同じです。ガードバンカーがガバっとアナタを待ち受けています。さて、どのクラブを持ちますか?

アナタはセッティングにはロフト22度のハイブリッドクラブがあります。キャリーは160Y。ランは10Yとします。ランが出ても普通にグリーン上には止まるクラブです。ここで問題。もしアナタが170Yの距離を左右25Yの幅以内に打てる人なら、まず100は打たないどころかいつも80台で回れる人です。感覚的に5回に4回は打てるなら、どうぞ、トライしてください。

170Yのとき

でもですよ。ピンまで170Yあって左右25Yのグリーンをキャッチするために必要な誤差は、たったの8.4度ですよ。本当にUT22度で大丈夫?

170Yで外す可能性2

仮にアナタが135Y先で左右幅25Yのグリーンに対してパーオンする力がある、左右へのブレ幅が10.6度の人だとします。クラブによって左右のブレ幅は違うとしても、仮定の話です。この力で170Yを打つと、到達地点での左右のブレ幅は、なんと31.6Yにも及びます。いちばん右、あるいは一番左に飛んだときは、グリーンから3.3Y先へ外す可能性があるわけです。状況的にほぼバンカーに入ります。残念。

バンカーからピンへ上手く距離を合わせて打つことができるでしょうか? ちょっと無理っぽいですね。出すだけ。グリーンにうまく乗ったとして2パット。ボギー確定です。仮にバンカーからグリーンに乗らず、さらにアプローチが寄らずの2パットだとしたらどうでしょう? ダボ。いわゆるこれが素ダボです。せっかくフェアウェイの中央から2打目を打てたのに。残念。でもアベレージ100前後の人が素ダボを叩くのは、こういったシーンがとっても、とっても多いのです。

グリーンまで170Y、迷わず花道へ

私の提案。グリーンまで170Yであれば、迷わずグリーンに届く番手ではなく、手前。最高で花道と考えてください。

170先は157.5Y打てばいい

今回のように、グリーンが前後左右に25Yの場合は、ピンから手前花道まで12.5Yになります。であれば最高で飛んで157.5Y打てるクラブがアナタの選択となります。仮に100Y先のグリーンに乗せる力、左右幅のブレが14.2度であるとすれば、左右に外してバンカーには届かない距離です。ここから2種類のアプローチを駆使してグリーンに乗せましょう。

第一の選択は、とにかく転がすアプローチです。花道であればもっとも有効な方法。直接グリーンにキャリーしなくても、勢いがあればピンまで近づくでしょう。1パットならパー。2パットでもボギーです。っていうか、100切りで必要なのはボギーです。っていうか、そもそも全部ボギーなら90で上がれるわけですから。

第2の選択は、あげるアプローチです。手前にバンカーがかかってくるよな状況であれば、上げて止める必要がありますもんね。

こういったさまざまな状況に対応するために、ウェッジを3本、セッティングに入れたいのですよ。

いかがですか? グリーンは手前から攻めるべき理由、ご納得いただけましたでしょうか? ここからはちょっと話を広げて、1打目、ティーショットの精度について話を進めさせてください。

ティーショットの精度はどう?

ティーイングリア

本コラムのテーマは、単に100切りではありません。毎回100切り=90台であがること、さらにその先にある80台を目指してのゴルフです。ここからは80台を目指すために必要なティーショットの精度について考えます。

そして80台、つまり最大で89で上がるためには、1つのパーと、17個のボギーさえあればいい。そしてトリ、ダボを減らすためには、とにかくグリーンまで届かなくても、グリーン近くまで運んでアプローチ・パット勝負に持ち込むことが必要です。そのために最低限必要なこと、それはティーショットが安定して飛ぶことです。すべてフェアウェイでなく、ラフからでもいい。ただし普通に2打目が打てる状況であればOK。しかしやはり、フェアウェイから打てるにこしたことはありません。それを踏まえて以下の図を見てください。

200Y先フェアウェイキープ

135Y先のグリーンに乗せる精度は10.6度。そして200Y先で左右幅35Yのフェアウェイにボールを運ぶために必要な精度は10.6度とても似ています。もちろんクラブが違えば左右幅へのブレも違ってくるものではありますが、まず練習場で意識すべきことは、この左右幅の精度。これを10度以内に抑えていくことです(そしてこの精度が担保されたとしても、170Yではまだピンまで届くクラブで打つのは早いです)。

こうやって書くとなんだかやたらと難しく聞こえますが、10度の幅はそれほどシビアなものではありません。次の週末、この左右のブレ幅がどんな状況か確かめながら練習してみませんか?

100切りを確実にして、さらに先へ

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。まさか50本も記事がつくれるとは夢にも思っていませんでした。しょせん会社員です。ただ、まだネタのストックはあるので、アマチュアなりの気づきを書かせていただきたいと考えております。引き続きご笑覧ください。

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