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【ゴルフ】6番UTがキモ~女子プロに見るセッティングの最先端~

橘です。いよいよ2022年に突入。現状に満足せずセッティングを見直すことで、さらなる向上を考えています。ヒントにしているのは女子プロ。よくよく調べると、とんでもないことになっています。キモはロフト30度の6番ユーティリティ。渋野日向子プロも6番ユーティリティをバッグ・インしているんですよ!

識西諭里プロをご存知ですか?

最近の女子プロゴルフ界の隆盛ぶりはスゴイですね。BS界隈では女子プロが出演するゴルフ番組が増えています。火付け役はゴルフサバイバル(毎週金曜夜9時)だと思いますが、もうひとつ、私が注目している番組は、女子ゴルフペアマッチ選手権(毎週月曜夜9時)です。なぜなら、一回戦に限り、出場する女子プロのセッティングが紹介されるから。そして出場する多くの女子プロは、ノンシードのプロであったり、まだプロテストに合格していない選手。私の技量に近いとはいいませんが、他に比較できる人に心当たりないし。

おにしゆり

識西諭里と書いておにしゆり。女子ゴルフペアマッチ選手権シーズン3、2021年チャンピオン大会で優勝。日本女子オープン選手権競技54位タイ。JLPGA正会員ではありません。つまりプロテスト合格を目指すゴルファーです。日本を代表するプロコーチ、井上透門下生。ドライバーの飛距離は250Yを誇る飛ばし屋です。で、番組で紹介されたクラブ・セッティングこんな感じでした。

●識西諭里プロのセッティング
1W
 テーラーメイドM5(10.5)
3・5W テーラーメイドSIM MAX(15・18)
4・5・6UT ピンG410(22・26・30)
7~PW 三浦技研TC-101
W タイトリストSM8(50・54)、テーラメイド ミルドグラインド(60)

なんということでしょう。飛ばし屋の識西プロですら、アイアンは7番から。6番アイアンを6番ユーティリティに変更しているのです。

半年ほど前にも書かせていただきましたが、井上透プロは女子プロが試合で活躍するためロフト30度のユーティリティが必要だと説いていました。

井上徹透

考えてみれば識西プロは井上透門下生。この考えに影響を受けてるかもしれませんね。

渋野日向子プロだって6番UTを活用

6番UTを活用しているのは、なにもプロを目指すゴルファーだけではありません。2019全英女子オープン覇者・渋野日向子プロだって2021年に6番UTをバック・インしています。そこで全英女子優勝時点と比べてみましょう。

●渋野日向子プロ/2019年のセッティング
1W ピンG410プラス(10.5)
3・5W ピンG410(14.5・17.5)
4・5UT ピンG410ハイブリッド(22・26)
5~PW ピンi210
W ピン グライド(52・56)

渋野日向子プロ/2021年のセッティング
1W ピンG410プラス(9)
3・7W ピンG425MAX(14.5・20.5)
5・6UT ピンG425ハイブリッド(26・30)
6~9I ピンi210
W ピン グライド(46・52・54・58)

渋野日向子プロだって十分な飛ばし屋です。そんな彼女も6番UTで高くて止まるボールを打とうとしているのが見えてとれますね。

鈴木絢賀プロは6番UTが2本!

識西諭里プロ同様にプロテスト合格を目指すゴルファー、鈴木絢賀プロのセッティングもご紹介します。彼女は劇芯ゴルフ(毎週土曜夜10時~)のメンバーでもあるので、テレビでご覧になった方も多いかもしれません。女子ゴルフペアマッチ選手権シーズン7に出場、1回戦を突破しています。

すずきあやか

●鈴木絢賀のセッティング
1W テーラーメイドSIM2 MAX(10.5)
3・5・7W キャロウェイEPIC FLASH(15・18・21)
5・6UT テーラーメイドMグローレ(23・26)
6UT ピンG425ハイブリッド(30)
8~G PXG0311 XF GEN2
W アキラツアーウェッジ3(52・58)

なんと7番アイアン、ありません! PXGの8番アイアンのロフトがよくわからなかったんですが、たぶん34度とか35度ではないかと。最近のアイアンはPWでも44度ぐらいだから、きっと4〜5度ピッチにしたら、7番アイアン相当がロフト30度の6番ユーティリティだったんでしょう。そしてテーラーメイドMグローレには30度の設定がない。だからPING G425ハイブリッドの6番をわざわざ選択したんでしょうねぇ。うーむ。すごい時代になったもんです。

6度UTはPING Gシリーズだった!

これまで3人の女子プロのセッティングを見てきました。ちょっとわかりにくいので、ここでセッティングを図にまとめてみました。

番手とロフトの関係

こうやってみると、それぞれがどこに重点を置いているか、良く分かります。渋野日向子プロはドライバーとFWの本数を減らして26度のユーティリティから後半を厚くすることで、ショートゲームを重視していると思います。識西プロは比較的オーソドックスですが、60度のウェッジを入れるため、ウェッジのピッチ間を広くとっています。鈴木プロはそれほど飛ぶプロではないので、PW以下を薄くして長物のクラブを充実させることで長い距離のコースを攻略しようとしているんですね。

バッグ

そしてもう一つ注目したいこと。この3人の30度のユーティリティがすべてPINGのG410ないしG425であること。PING契約プロではない人も、30度のユーティリティを選ぼうとすると、PINGが第一候補になってるんですね。他のメーカーさんも、30度のユーティリティをラインアップに加えたらいいのになぁ。

いかがでしたでしょうか? 30度のハイロフト・ユーティリティは、現代的なセッティングのキモとなってきていること、ご理解いただけましたでしょうか? アイアンが上手く打てないなぁとお悩みなら、今年こそ30度のユーティリティ導入を検討すべきですよ。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないのですが、引き続き気が付いたこと、気になったことについて書き続けていきたいと感がております。引き続きのご愛顧、よろしくお願いいたします。

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