【ゴルフ】左一軸スイングでドライバーの飛距離が突然アップしました~いつでも80台への道#15~
橘です。停滞するスコアのブレイクスルーを手助けする本コラム。今日のテーマは左一軸スイングです。多くのアマチュアに当てはまる可能性があるのでご紹介させてください。私の場合ハマりまくってドライバーの飛距離、マジで急に20ヤードも伸びたんです。実話です。
元々飛ばし屋の先輩が飛距離を伸ばす
今日も先輩に誘われリバーサイドフェニックスゴルフクラブで練習ラウンド。月例競技同様にバックティーからのラウンドです。総距離6800ヤード。ヘッドスピード38m/sでドライバーは飛んで220ヤードの私では、数ホール確実にパーオンしません。辛い。一方先輩は飛べば270ヤード。今年に入ってさらに距離が伸びています。もう55歳なのに、ですよ。
先輩「橘はさ、下半身が使えていないのよ。いっそ左一軸で振ってみれば?」
私「一軸って体重移動しないから余計と飛ばないんじゃないですか? 私、腕力もないし。」
先輩「おいおい、分かってないなぁ。俺が距離伸びたのは、左一軸にしたからなんだよ。お前でも十分距離伸びるよ」
私「はぁ、、、そうですかねぇ(散々練習してきて、もう飛距離なんて伸びないって分かってるんですけど・・・)」
その日のラウンド後、先輩は私に2冊の本を貸してくれました。
『セカンドショットはウェッジで。~ものすごい「飛ばし」の理論ができてしまった』吉田一誉著(ゴルフダイジェスト社)2011年初版
『一生ブレないスイング理論~左重心スイング理論でゴルフの常識が変わる!』小暮博則著(株式会社カンゼン)2014年初版
あの~けっこう古い本なんですけど。ところでそもそも「左一軸」ってなんなんでしょう? ちゃんと調べてみることにしました。
ゴルフは一軸? 二軸? 結局どっち?
そもそもゴルフは一軸なんでしょうか? 二軸なんでしょうか? プロゴルファー、ティーチングプロ、それぞれの立場でそれぞれの意見があるようです。二軸のゴルフは、テイクバック時は右足の股関節線上がひとつ目の軸、左足股関節上がふたつ目の軸とされ、右から左へ体重移動させながら打つことを二軸スイングというようです。
一方、一軸スイングについては、どうも身体の左(飛球線側)を軸としたスイングのことみたい。この考え方が飛躍的に知名度を得たのは、2011年ごろからタイガー・ウッズが取り組み、2012年に年間3勝を挙げて(その後何度かある)復活を遂げたときのスイング。スタック・アンド・ティルトと呼ばれる左軸スイングのようです。これまたゴルフダイジェストから本も出版され、ちょっとしたブームとなりました。ところが2013年あたりには極端にメディアで話題にならなくなりました。
実際にグーグルトレンドで検索ボリュームを調べてみましたが、2013年を境に完全に下火です。スイングにおいて軸がどうあるかという議論そのものが時代遅れなんでしょうね。最近の注目キーワードはむしろ「シャローイング」だったり「地面反力」だったり。ゴルフの理論は日々進化しているわけですよ。だから「軸がどちらにあるか?」という問いは、ある意味で時代遅れ。とはいえ飛距離を伸ばしている先輩のおすすめの本、無視はできません。一通り目を通しました。軽く。
先輩「んじゃやってみて」
一週間が経ちました。またまた先輩と練習ラウンド。先週に借りた本についてお礼を述べると返す言葉でこんな一言。
先輩「んじゃ、やってみて」
あの~、、、はい、やってみます。本を思い出しながら見様見真似でトライ。ボールは右へ左へ散らばりますが、強いボールは出ているような気がしてきました。
先輩「いやいや、こう。このなの。分かる?」
先輩が本を通じて学び、実践していることを教わりながらラウンドです。ランチタイム後はシャドースイングでアドバイスをいただきます。先輩なりの理解を織り交ぜながら、教わったのはこんな感じです。
まずセットアップです。二軸の場合は写真のように天地逆のYの字のようになります。しかし左一軸の場合は左右逆のKの字なのようになります(すみません、適当な写真がありません)。体重は左に80%、右に20%かかるようにします。もうこれだけですごく違和感を感じます。
次にテイクバックです。身体の動かし方のイメージはこんな感じです。きっかけは左ヒザ。地面を押すように前に出します。それにつられるように、右ヒザを伸ばしていきます。同時に右腰を身体の後ろ側に回します。あまり捻転を意識する必要はありません。というより捻転する感覚はほぼ「0」です。ここで最重要な動きがあります。頭を左に傾けるのです。背骨を左側へ倒す感覚といってもいいでしょう。自分で身体を左側へ突っ込ませる感覚です。だから左側にかかる体重は90%。身体の左サイドをギューと縮めて右サイドの伸ばす感覚です。ものすごい違和感。。。
そしてダウンスイングに入る前のほんの一瞬。腰を左側へ拳一個分、スライドさせます。この動きを専門用語で「バンプ」「バンプする」といいます。この切り返し前の一瞬の動きが大切で、この動きが終わった直後からダウンスイングに入るわけです。これ、身体全体が左側へ流れる「スウェイ」ではありません。なぜならすでに身体全体が左側に「ある」から。
このバンプをキッカケにダウンスイングしますが、ここからはもう惰性です。力まず、ヘッドを返すこともなく、腕を使うこともなく、腰を左へ回す意識だけでOKです。
テイクバックだけ横から見た写真でもう一度解説します(やはり適当な写真がありません)。左ヒザを前に出すタイミングで右足のヒザを伸ばす・右腰を身体の後方へ回す・頭を左側(飛球線方向)に傾ける。この3つの動きが左軸の真髄というべき動きですね。
午後、急にドライバーが飛び出す
この左一軸の動き、先輩に指導を受けながらなんとなくやってみます。なにせ本を読んだだけです。自信はありません。ところが、できてしまった。とくに運動神経がいいわけではないです。むしろ悪いほう。なのに。不思議。
先輩「橘はさぁ、基本、アオリ打ちなの。力が下から上へ行くタイプ。でも頭を左に傾けると、クラブがどうやったって上から下へ、上から下へというベクトルに変わっちゃうの。最初のうちはダフリもでるけど、タイミングがあってくれば、ダウンブロー気味に打てるようになるから飛ぶの」
な、なるほど! 自覚あります。いわゆるアッパーブロー。どんなクラブでも。とりわけアイアンがひどいアッパーです。この打ち方だと、アイアンも打てそうな気がしていました。そして実際、おもしろいようにアイアンが強く当たって飛びます。ちょっと衝撃的な変化です。
先輩「左一軸だと体重移動できないっていうけど、実はアマチュアで二軸で体重移動できる人ってほとんどいないらしいよ。プロだから右に蓄えた力を左に移して打てるの。でもアマチュアはできないから、右一軸で打ってるようなものなの。だからアッパーブローになるし、ほら、いわゆる明治の大砲ってやつになるの。だったら最初から体重を左に置いておいて打ったほうが全然いいわけ。ちゃんと左足で踏み込んでスイングするとヘッドも加速するじゃん。これっていわゆる地面反力を使っていることにも通じるんだわ。下半身を使うって、そういうこと。わかる?」
わ、分かります! セットアップで体重を左(80%)に、テイクバックで体重を左(90%)に、切り返す直前にバンプして体重を左(95%)に。キーワードは左・左・左ですね!
大切なのは変える勇気でした
かなり長い時間ゴルフをやってきて、正直飛距離は諦めていました。しかしちょっと前に話題になった理論、いまでも十分通用するし、ハマる人にはハマるわけです。
この記事を読んでいただいているアナタにも当てはまる可能性があります。しかし、ぜんぜん当てはまらない可能性だってあります。でも大切なのは試してみること。試してうまくいかなければ、別の理論へスイッチすればいいだけ。幸いなことに最近は雑誌や本だけねなく、いろんなツールでゴルフを学べますしね。とりあえず左一軸、試してみてもらえませんか?
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないのですが、アマチュアなりにいろいろ試した結果を共有させていただければと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。
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