測量士への道
実にくだらない。でも、今回はくだらなさが可愛くてたまらない話。
ゴルフを始めた当初は、あと何ヤードだろうが、とにかく7番アイアン一本でグリーンまで挑んだもんだ。
それが少しずつ番手ごとの距離が打てるようになってきて、
「あと何ヤードだから何番で打とう」
的な、いわゆるゴルフができるようになってくると、その「あと何ヤード」かを正確に知りたくなる。
コースの両脇にあるヤード杭や、排水溝のフタに書いてある数字を見てそれを知ったりするんだけど、最近はカートにGPSがついてて、それでピンまでの距離が分かったりするわけで。
それでも、自分のボールの位置から正確に距離を知りたい!という欲しがりさんは、測量機(と私は呼んでいる:笑)を武器に携える。
かくいう私も、時計型の測量機と、レーザー測量機のダブル持ち。
この測量機は「何番で何ヤード」という自分の持ち距離がわからないと使いこなせない代物。ということは、測量機を使えるようになることは、初心者からひとつ成長したといえる指標かもしれない。
「よし、測量しましょう!」
とは、私がいつもショートホールで発する言葉。
ショートホールは、表示の距離と違いが大きいことが多いので、基本レーザー測量機で測量する。その様を「測量士」に見立てたカタチ。
ゴルフ場には測量士がたくさんいるわけだ(違)
さて、前置きが長くなったが、そんな測量士が新たにまたひとり誕生した。という話。
いつも一緒に回る弟のような存在Tは、とっても努力家。YouTubeで動画を見たり、練習場にいるレッスンプロに習ったり、ゴルフに向かう姿勢がとても素晴らしい。
しかし、いまだ100の壁を超えることはできず・・・
それでも、ここ最近はドライバーも安定してきたし、グリーン周りも落ち着いてきたので、きっと「その時」はすぐそばまで来ているのだ。
そんなTは先日誕生日を迎えた。
かしまし娘(Tを取り巻く姉3人)で、腕時計型の測量機をプレゼント。
「いやいや、俺はこんなのに頼らない」
と言い出すのではないか、と、ちょっと心配していたが、
「えー!!!!!めっちゃ嬉しい〜!!!!!」
と、そんな心配は杞憂に終わるほど、テンションぶち上げで喜んでくれた。
嬉しそうに腕につけてみたり、説明書をじっくり読んだり・・・
「それ、ゴルフ場に行かないと何の役にも立たないからね」
といっても、ニヤニヤ喜びがダダ漏れしている。
こんなに喜んでくれるなんて。あげたかいがあったわ。とこちらも嬉しくなる。
と、ここで終わりかと思いきや・・・。後日、Tの嫁からLINE。
「Tくん、とっても嬉しそうで、今朝も出勤前に動作確認してましたよ」
出勤前に!!!!
動作確認とな!!!!!!!
あなた今から行くところ会社。ゴルフ場じゃない!!!!!
これはもう、ゴルフバカ確定事案。なんて可愛いんだ。
測量機を携えた初ラウンドは、来週。もちろん私も一緒。
立派な測量士に育ってくれることを願いつつ。
毎日天気予報をチェックしておこう(笑)
かしこ。
※冒頭の写真は、測量士の神。伊能忠敬氏である。